278.どうやって ページ31
研二さんに返事をしてから数週間経った。
あれから何度か会う機会はあったけど、いつも通り接してくれて優しさを再確認した。
そして今現在、景光さんとお茶をしているこの状況…
ことの発端は、何故か研二さんに返事をしたことを知っていた景光さんに捕まったところから始まる。
銃で撃たれたところが治ってきているかを見てもらうため、2週間に一度くらいのペースで通院をしている。
その病院からの帰り道で景光さんに会った
「景光さん!こんな所でどうしたんですか?」
諸「Aちゃん久しぶり〜
ちょっとAちゃんと話がしたくて。
風見さんに今日は病院に行く日だって聞いたから」
「そうだったんですね!どこかお店に入りますか?」
諸「そうだね。どこか入ろっか!」
「この近くだと…コロンボですかね?」
諸「じゃあ、そこに行こっか」
何か嫌な予感がするものの、あのパーティー以降会っていなかったし、返事をするためには話して慣れとかないと…
そんなことを考えながら景光さんと二人で歩き、コロンボに入った。
諸「さて、飲み物も来たし話そっか!
萩原にさ、返事したって本当?」
「ッブ!ゲホゲホッ!どこでそれを?!」
諸「本当だったんだ。萩原と付き合ってるの?」
「質問…えっと、返事をしたのは本当ですけど、研二さんとは付き合ってません。」
諸「そうなの?でも、抱きしめあってるのを見たって聞いたよ?」
「えっと、その…研二さんから区切りみたいなのが欲しいって言われて、それでハグを…」
諸「なら本当に付き合ってるわけじゃないんだよね?」
「お断りして、良き友人としてそれからも仲良くしてもらってますよ」
諸「…そっかー!良かったって言うのもあれだけど、振られる前に終わったのかと思ってたから」
「流石にそんなことしませんよ!」
諸「うん、Aちゃんならしないと思ったけどね、もしかしたら…って半信半疑だったよ〜」
「…その、景光さんにもちゃんとお返事しようとは思ってますけど、もう少しだけ待ってて貰えますか…?」
諸「そっか〜いよいよ返事が貰えるんだね!
大丈夫、どんな返事を貰おうと友達だからね!」
「ふふっありがとうございます!」
話し始めた時は、重かったけどその後は、何時もと同じような空気になって良かった。
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年4月3日 23時