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277. ページ30

研二さんに送ってもらい、家に帰ってきた。

送って貰っている間に一つ研二さんにお願いをした


その内容は、返事をしたことを他の人にまだ伝えないでおいて欲しい、ということ。

まだ返事を伝えるのは怖いし、勇気がまだない。

だから、自分のタイミングで返事が出来るように黙っていて欲しいと頼んだ。

このお願いも直ぐにいいよ〜と返事をくれた
なんで直ぐに了承してくれたのか聞くと、




「俺が振られたって知ったら、アイツらのチャンスが増えるってことでしょ?
それに、いい感じに誤解してくれてるみたいだし?」




と言われた。

誰が誤解しているのかは知らないけれど、黙っていて貰えるのならいいかなと思い聞かないでおいた。


少し落ち着いたけど、誰かに相談したい気分だ…

新一くんに電話しよう…









新『どうした?A』


「新一くん!私これからどうしよう…!」


新『はぁ!?急にそんな事言われても何も言えねぇから説明』


「うん…!今日返事をしてくるって話したでしょ?
それでね、ちゃんと答えを出してきたの。」


新『あの人なら理解した上で一緒に居てくれるんじゃねぇか?これからも』


「うん、これからも友人として一緒に居てくれるって言ってくれたの。
それでね、他の人達にも返事をしようとは思うんだけどね…!」


新『勇気が出ない、と。その話を聞いても俺に出来ることはねぇだろ?』


「そうなんだけどね…」


赤『すまないが話は聞かせてもらっていた。
一緒にいた時間が短い俺でも、彼らのAへの思いはそんな簡単に変わるものでは無いと思うぞ。』


「赤井さん…!それは分かってるんです。きっと皆どんな返事をしようと一緒に居てくれるって」


新『それなら何も不安がることはねぇだろ?思った通りに想いを伝えればいいんだよ』


赤『ボウヤの言う通りだ。何も不安がることはない。彼らの想いに誠実に応えれば良い』


「…はい!すぐには無理だけど、ちゃんと伝えられるように頑張ります!
二人ともありがとうございました!」


新『大したことしてねぇよ!』


赤『俺は横から話を聞いてただけだ。頑張るんだぞ』


「はい!」









新一くんに話を聞いてもらおうと思って電話をしたら、赤井さんにも励まされてしまった…!

誠実な思いには誠実に返さないと、だよね…!
時間はかかるかもしれない、それでもちゃんと伝えよう

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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年4月3日 23時

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