270.元の姿へ ページ23
パーティーから二週間が過ぎようとしていた日、遂に元に戻る薬が完成したと連絡が来た。
連絡が来たあと、いつでも出かけれる状態だったため、直ぐにコナンくんと哀ちゃんが居る阿笠邸に向かった。
「博士、すみません!お邪魔します!
哀ちゃん!薬が完成したって本当なの?!」
哀「工藤君から話は聞いてるようね。
ええ、薬は完成したわ。今から私が飲むところよ」
コ「そんなに急いでこなくてもいーっての。気にしてたみてぇだから連絡したけどよ」
「やっと、戻れるんだね…てか、気にするのは当たり前でしょ!大切な友達なんだから!」
哀「そう言って貰えて嬉しいわ。
工藤君、貴方が薬を飲むのは私が元に戻って様子を見てからよ。」
コ「いや、俺の方が先に飲む。灰原に何かあったとして、誰も対処出来ねぇ。その点俺が先に飲んでも灰原が何とかしてくれるだろ?」
哀「また、貴方は…仕方ないわね、何があっても知らないわよ?」
コ「分かってる。んじゃ、万が一の時は宜しく頼むぜ」
「私も出来ることはするからね!」
哀「ありがとう、Aさん。
それじゃあ、飲んでちょうだい」
哀ちゃんが促すと、コナンくんは薬を飲んだ。
直ぐには変化は見られなかったが、時間が経つにつれて苦しみ出した。
次元越しには見たことがあったけど、実際に見ると辛そうで何も出来ないのが悔しい。
哀ちゃんの様子を見るに、今のところ薬は上手く効いているみたいで、少しずつ元の新一くんの姿になってきた。
数十秒後、コナンくんになる前の新一くんに無事に戻った。
「無事に戻れて良かった!あとは、また小さくならないか…だよね?」
哀「えぇ。工藤君は何回も試薬品を飲んでるから、抗体ができてる可能性があるわ。
抗体ができていた場合、数日後また小さくなってしまうかもしれないわね。」
新「んじゃ、暫くの間は家に籠っとくよ。
このまま戻れたとしたら、コナンの事もどうにかしないといけねぇからな」
「そっか、そうだよね…コナンくんはどうするつもりなの?」
新「親と一緒に海外に行くってことにするつもりだ。今更コナンをなかったことには出来ねぇからな」
哀「それなら諸々の手続きの準備をしておくことね。どうせ様子見の間暇になるでしょう?」
新「わーてるよ」
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年4月3日 23時