258.ただいま ページ11
NOside
Aの手術は、一時危ない状態にあったが無事成功した。
手術が終わる頃には、風見、降谷、諸伏、コナンの四人も病院に着き、手術が成功するのを萩原、松田と一緒に祈っていた。
その後、手術室から病室に移されたAに皆寄り添い離れようとしなかった。
出血が多かったことを手術を担当した医師は懸念していた。
医｢手術は無事成功しましたが、まだ油断ならない状態です。出血が多かったため何が起こるか分かりません。
目覚めたとしても、何か障害が残るかもしれないということを頭に入れて置いて下さい。｣
風｢そんなことどうでもいいです！生きてさえいてくれれば！！Aはいつ目覚めるんですか！？｣
医｢はっきりとは…暫くの間目覚めない場合もありますし、直ぐに目覚める場合もあるので。
最悪の場合は、このまま眠り続けることになるやも知れません。｣
松｢そんな…！俺を庇ったから……！｣
萩｢今はそんなこと言ってないで、少しでも早くAちゃんが起きてくれるように何かしよう？｣
医｢そうですね。確かに、話し掛けたり、手を揉んであげたり、何かしら刺激を与える事で目覚め安くなります。｣
降｢松田、自分を責めたいのもわかるが、Aを起こすのが優先だ。
後で思う存分責めてやるから待っておけ。｣
諸｢とにかく皆で話しかけたりしよう？少しでも早く起きてくれるなら｣
コ｢僕、まだA姉ちゃんと話したいこといっぱいあるんだからね…！｣
それぞれがAにそれぞれの内容で語りかける。
いくら話しかけても、手を握っても反応を返す様子がない。
皆、眠い目を擦りながらも話しかけていた。
そんな中、病室の戸を誰かがノックをし入ってきた。
赤｢遅くなって済まない。あの場に居た残党は全員捕まえてきた。
…Aの様子はどうだ？｣
疲れていることが分かる顔、少しでも早くこちらに来るために無茶をしたに違いがない。
数名を除き、二人が仲が良いことを知らなかった者でも、心底心配して駆けつけたことがわかった。
風｢手術は無事成功しましたが、いつ目覚めるかは分からないとの事です。
良ければ赤井さんも話しかけてやってください。もしかしたら、目覚めるかもしれませんから…｣
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作者名：夜桜 | 作成日時：2020年4月3日 23時
