検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:6,129 hit

4 ページ5

「あの、冨岡先生…?何かありましたか…」


冨「いや、(まさか女子がお弁当に持ってきたのが)鮭大根(だとは思わなかった)。」


「鮭大根…?あぁ、可笑しいですよね。」


冨「いや、(鮭大根は美味いからな。)良いと思うぞ」


「そう、ですか。あの、良かったら食べますか…?気にしてるみたいですし…」


冨「!いいのか?」


「先生が良ければですけど…そんなに食べきれないので」


冨「そうか。」






短く返事をし、差し出した容器から大根をとる先生。
これで悪い反応だったら嫌、だな…

大根を口にした瞬間、先生の顔が少し綻んで周りが明るくなった気がした。
何故か炭治郎達と同じで懐かしい気持ちに陥る






「あの、好きなんですか?鮭大根」


冨「あぁ…好きだ」


「良かったら残りも食べますか?」


冨「!良いのか?」


「はい」


冨「すまない(有難く頂く)。」


「いえ、食べて頂ける方が助かるので…」






それに、先生が嬉しそうに食べているのを見ると懐かしく感じるし、何かを思い出すような感じがする。

その何かを思い出したら欠けているものも埋まるんだろうか






冨「天野、(美味かった。容器は洗って)返す。」


「あ、食べ終わりましたか。容器貰いますね」


冨「?(容器は洗って)返す」


「え…?あの、容器…」


冨「洗って返すと言っているだろう」


「え…あ、はい…」






返すとしか言われてないと思うけど、まぁいいか。






「あの、授業あるので失礼します。」


冨「あぁ。遅れないようにしろ」


「はい。…あの、またココで食べてもいいですか」


冨「…(別に俺の場所ではないし、人と食べるのも悪くなかった。)だから、好きにしろ」


「えっと、ありがとうございます…?」






何がだからかは知らないが、お許しが出たから明日からもここに食べに来よう。

冨岡先生は静かで、なんだか懐かしい気持ちになれて落ち着く。


教室に戻ったらどこに居たのか聞かれそうな気がするけど、そのまま話していいものか分からなくて困る。

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (9 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸 , キメツ学園   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:夜桜 | 作成日時:2020年3月12日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。