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次の日、"私"は上弦の鬼と遭遇し死んだ…
また場所が変わったと思うと、私が死んだあの場所だった。
上弦の鬼と必死に戦う"私"…でも、叶うわけがなかった。
下弦の鬼でも叶わなかった"私"が、一人で勝てる相手ではなかった。
上弦の鬼が"私"にトドメを刺そうとしたが、鬼はトドメを刺さなかった。いや、正確には刺せなかった。
鬼が動けなくなる時間、夜が明けだしたのだった。
最後の最後まで、力を振り絞り生きようとした。
でも、抗えないものは存在する。
あともう少しで意識も無くなる、そんな時に遠くから走ってくる影が見えた。
"私"が最後に会いたいと願ったあの子だ。
泣きながら私にまだ死ぬなと訴えている彼に"私"は伝えようとした。
ずっと伝えたかった想いを
でも、やめたんだ。
彼にはまだこれからがある、でも"私"にはもう無い。
伝えてしまえば彼を縛り続けてしまう。
だから、最後まで伝えなかった。
今、ようやく分かった。
私から抜けていたものが…
それは、"私"の記憶と彼、あの子への想いだ。
全て思い出した、あの子は君だったんだね___
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作者名:夜桜 | 作成日時:2020年3月12日 2時