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一通り診察を受けた結果、数日もあれば自然と薬の成分が体外に排出されて元に戻れるだろうとのこと。
診てくれたお礼をして上へと上がってくれば、博士が物凄い勢いで謝ってきてびっくり
私が病院に行かずに、志保ちゃん達を頼ったのが悪いのに…
そのことを伝えると博士がギューッと抱きしめてきたけど、息が出来なくなるからもう勘弁して欲しいかもしれない…
まぁ、ひとまずの問題は服、だよねぇ…
今日の夕方には仕事が終わって帰って来るらしいし、誤魔化すのは不可能かな…
仕方がない、大人しく連絡しよう…
「もしもし、陣平さん?」
松『急に電話なんてどうしたんだ?A』
「その、ちょっと緊急事態というか…」
松『はぁ?何があったんだ』
「えっとね…体が縮んじゃった」
松『は???』
「だからね、体が縮んじゃったの。」
松『いや、意味分かんねぇよ。今どこにいんだ』
「博士の家で診察受けてた」
松『ならそんままもう少し居させてもらえ。上に言って今から上がらせてもらっから』
「え、大丈夫なの?!」
松『残りは直ぐに終わっから萩原に押し付ける。だから心配すんな』
「えぇ…」
松『とにかく勝手に一人で彷徨いたりするんじゃねぇぞ?!』
「分かった、博士の家で待ってるね」
電話が切れたあと博士達に迎えが来るまで居させて欲しいと頼み、来てくれるのを志保ちゃんとお茶をしながらのんびりと待つ。
30分が過ぎた頃にチャイムが鳴り、扉を開けると黒いスーツが目に入る。
陣平さんだ!と上を見上げると、物凄く驚いた顔をしているのが目に入った。うん、まぁ、そうなるよね…
「えっと、驚いた…?」
松「驚くに決まってんだろ!本当に縮んでんじゃねぇか!!」
「わざとじゃないんだよ?!」
阿「そ、そうなんじゃ!A君は何も悪くないから責めんでやってくれんか…?」
宮「こちらの不手際でAさんがこのような姿になったの、ごめんなさいね…数日もあれば元のAさんに戻るから安心して頂戴」
松「…本当なんだな?」
「本当だよ!
それよりもね、今の私に合うサイズの服が無くって…」
松「それで素直に連絡してきたって訳な。」
「う、その通りです…」
松「…今からならまだデパートも開いてんだろ。遅くならねぇ内に買いに行くぞ」
「うん!迷惑かけてごめんね…」
松「後で詳しく聞かせてもらうからな。
博士と嬢ちゃん、Aが迷惑かけて悪かったな」
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夜桜(プロフ) - やっちさん» 長々としたこんな作品を読んでくださりありがとうございます!最近は中々更新出来ていませんが、番外編も書いていますので覗いて頂けると嬉しいです。 (2022年12月10日 19時) (レス) id: 31e083687d (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 凄く面白かったです!長編お疲れ様でした。夜桜さんは松田さんが好きなんですね。私なら零さんです (2022年12月5日 21時) (レス) @page47 id: aabe067d77 (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - そろそろ更新してほしいです (2022年4月25日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 天然水さん» 更新楽しみにして下さりありがとうございます!リアルがバタバタしているのと、書いては消してをしていたりと中々出来てませんが…書いてるお話もあるので、もう少しお待ち頂けると嬉しいです! (2022年4月14日 18時) (レス) id: 31e083687d (このIDを非表示/違反報告)
天然水 - あれから更新進んでないのですが続きみたいてず (2022年4月14日 18時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜桜 | 作成日時:2022年1月13日 14時