29. ページ30
「荷物運んで貰った上に引き止めちゃってすみません。何か用事があったりとかは大丈夫ですか…?」
諸「気にしないでください。それに暇だからぶらつこうと思っていただけなので」
「それなら良かったんですけど…用事があったら申し訳ないなと思ってたんですよ」
諸「その場合はちゃんと伝えるので大丈夫ですよ。」
一先ず当たり障りのない話をしながら自己紹介をする。
今の名前は緑川唯さんと言うらしい。
アレだね、声と元ネタだね、うん。
あ、ちゃんと私も白石の方の名前を名乗っておいた。
この家の持ち主は白石だしね
そこからコーヒーを飲みながら話していれば、事件が多いという話になり、さりげなく爆処組の名前を出せば食い付いてきた。
緑「へぇ、そんな方と知り合いなんですね」
「普通なら知り合いになんてなりませんもんね…」
緑「それは、そうですね…」
「まぁ、優しい方々ですし困った時は頼らせて貰ってますよ」
緑「そう、ですか。仲が良いんですね」
「そこまでの関係じゃないと思いますけど…まぁ、良くしてもらってるとは思いますよ」
緑「ふふっ、どうせなら俺とも仲良くしてください。ほら、ご近所同士ですから」
「私なんかでよければぜひ。と言っても、この家に帰ってくるのは不定期なので居ないことも多いですが」
緑「そうなんですか?」
「えぇ、ぶらつくのが好きで色んなところを転々と。ここは実家でお金がいらないのでふらっと帰ってきてるんですよ」
緑「なるほど。まぁ、こうやって話してるのも何かの縁ですし、よろしくお願いしますね白石さん」
「こちらこそよろしくお願いします、緑川さん」
緑「さて、あまり長居するのも悪いですからそろそろお暇させて貰いますね」
「あ、もうそんな時間ですか。またタイミングが良ければ寄っていって下さいね」
緑「じゃあ、その時を楽しみにしてますね」
はぁぁぁ…疲れた〜…
何を言われても笑顔を崩さないようにするって結構気力いるなぁ…
ご飯作る気力も失せたし、萩原さんの家に帰ろっかな〜
自動給餌器あるとご飯を食べてないと思われてめちゃくちゃ心配されるし、そろそろ泊まり込みから帰ってくるかもしれないし〜
帰ってきてたらお互いに癒しあおうじゃないか!
102人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜桜 | 作成日時:2021年6月28日 8時