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どうやらフラグを立ててしまっていたみたいです…
エンカウントしました。景光さんと…
ご飯の材料が無いことに気がついて外に出ます。
スーパーで買い物をして来た帰り道、アパートから出てきた景光さんとごっつんこ。
そして一番のやらかし、顔を見てつい｢あっ…｣と声を出してしまいました…！！
そのおかげで絶賛怪しまれ中です……
｢あの、本当に前方不注意で…！すみませんでした！｣
諸｢いえ、こちらこそ気付きませんでしたから｣
｢う、そうやって言っていただけると助かります…｣
諸｢いえいえ、ところで少し怪我してるようですけど大丈夫ですか？お詫びに家まで送りますよ｣
｢えっ…いや、申し訳ないです！それに、すぐそこなので｣
諸｢女性に怪我をさせておいて放置なんて出来ませんから。ね…？｣
｢いや、本当にすぐそこなんですよ。隣の一軒家、私の家なんです｣
諸｢え、そうだったんですか？
あ、それならせめて荷物を家までお持ちしますよ｣
｢そんな…！私の不注意でぶつかったのにそんなことして貰えませんよ！｣
諸｢うーん…女性に怪我をさせておいて何もしない、なんて男にはなりたくないんですけど…｣
｢ぐっ…その言い方はずるいです。
……申し訳ないですが、荷物持ってもらってもいいですか…？｣
諸｢そんな嫌々言わないでくださいよ、もちろん持たせてもらいますけど｣
｢本当に申し訳ないと思ってるから嫌々言ってるんです。
あ、良ければですが何か飲んで行ってください。お礼になるか分かりませんが…｣
諸｢こちらこそ申し訳ないですよ。
でも、そうですね。ご近所付き合いの一環ということで、お邪魔しても？｣
｢構いませんよ。｣
抵抗虚しく結局私の方が折れて、家に招くことにした。
もうどうせなら開き直った方が怪しまれないかなって！
家の扉を開け、景光さんを家の中へと招き入れ、荷物を受け取ってリビングへと通す。
買ったものをなおしながら、景光さんに見えるようにコーヒーを淹れていく。
怪しんで飲んでもらえない…なんてことがあれば悲しいからね
さぁ、ここからボロを出さないように気をつけて話をしていかなきゃ行けないな。
そう意気込みながら、淹れたコーヒーとお茶菓子を持っていき、景光さんの向かいへと座る。
さて、お互いに騙し合いましょうか！
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作者名：夜桜 | 作成日時：2021年6月28日 8時
