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人間の姿に戻ると、念の為御手洗の方から萩原さんがいる方へ戻る。

万が一、違う方向から戻ったところをつつかれたら言い訳とか出来そうにないし…


あぁ…戻るのが憂鬱過ぎてむり…

どんよりとした空気を纏いながら戻ると、一足先に降りてきていたらしい松田さんと目が合う









松「おいコラ、後で色々話聞かせてもらうからな」


「そんな近くで言わなくても聞こえてますから…!色々疲れたので今日は帰りたいんですけど…」


萩「でもなぁ、白石ちゃんってほとんど連絡取れないからさ」


松「そんな奴をあっさり帰せるわけねぇだろ」


「はぁ…じゃあ、家来ます?何も無いですけど」


萩「うん?それはそれでどうなの?いくら俺達が警察官だからって簡単に上がらせちゃダメでしょ?」


「警察官でも、信用してない人をわざわざ誘ったりしませんよ。」


松「……警部と話つけてくる。それまで待っとけよ」


萩「白石ちゃんのことは任せて!」


「別に逃げたりしませんって」









白石Aとしての持ち家に来てもらうことになり、その事情説明などの諸々を目暮警部に伝えに行った松田さんを萩原さんと待つことになった。

うーん、気まずい!!


松田さん居たらお喋りするのに二人になったら静かになるの辞めてくれないかな…









「あの、私萩原さんに何かしました?」


萩「え?何もされてないよ?」


「なら、二人になった瞬間静かになるのは何ですか…?」


萩「あっ、えっとぉ…うん、一先ず、気まずい思いさせてごめんね?
ほら、ちゃんとしたお礼出来てなかったし、そのことばっかり考えちゃってね」


「お礼ならファミレスでしてくれましたよね?」


萩「それはそうなんだけどね?あんな簡単なものじゃなくて、ちゃんとしたいんだ」


「はぁ…」


萩「興味無さそうだね?!」


「実際そうですし。それに、萩原さんに助けられたのは私も同じなんですから、そんなに気にしないでください。」





松「話は終わったか」


萩「終わってないけどね…
それで、目暮警部はなんて言ってた?」


松「安全確保のことも考えて許可するってよ。つーことで、お前の家行くぞ」


「分かりました」









普通に許可降りちゃったし、大人しく一緒に我が家へ向かいますか…

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作者名:夜桜 | 作成日時:2021年6月28日 8時

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