第三話 ページ5
険悪な雰囲気の中、空けられていた窓から一羽の鎹烏が入ってきた。
「カアァー、シノブゥ、炭治郎ハァ、女ヲツレテ、本部ニ集マレェ！」
そう告げ羽ばたいて言った烏を目で追うA、今更話す動物を見たところで驚きはしない。
しかし、本来普通の人間ならこの烏を見ると大抵は驚く。その反応を見せなかったことに、ますますAへの警戒心が高まったのは言うまでもない。
「すみませんが、お嬢さん。私達と一緒に来てください」
「嫌だと言ってもどうせ連れていくんでしょ？さっさと連れていきなさいよ。マグルの指示に従うなんてクソ喰らえだけどね。」
にこやかな顔で毒を吐くAを気にした様子もなく、しのぶは部屋を出ていく。
その後をついて行くA、そのさらに後を追いかける炭治郎。
そして気付くのだ、いつの間にかAの服が来た時の不思議な衣装に変わっていることに。
＿＿魔女、この人はそう言っていた。本当に、普通の人間じゃないのか？＿＿
そんな疑問を胸に、三人は産屋敷へと向かうのだった。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
移動中、特に目立った行動を取らなかったA。
目隠しをされようと、担がれようと特に抵抗をせず身を委ねていた。
とても不機嫌な顔をしていたのは言うまでもないが。
連れてこられた屋敷、その庭に下ろされるとそこには既に他の人間も集まっていた。
『嘘でしょ、マグルに囲まれるとか地獄じゃない。』
ぽつり、小さな声で呟くと自身に集まる視線を一つ一つ確認するかのようにその場にいる人間の顔を見ていく。
「何じろじろ見てるのよ、失礼な奴らね。」
ただ一言、それだけを告げると額に青筋を浮かべる者、興味無さげに視線を逸らす者、おろおろと慌てる者、怪訝な顔をする者、様々な表情を見せる彼らにAは内心楽しんでいた。
「もうすぐ御館様がいらっしゃる、無駄口を叩かず黙っていろ」
近くにいた仏頂面の男の一言にAは小さな溜め息を一つ。
そのまま、御館様が来るまでの間Aは手にした杖を揺らし退屈そうにしていた。
こうしている間にも最愛の主が世界を手にする為に一歩、また一歩と歩みを進めているのだ。
その手伝いが出来なくて溜まる不満、焦り、主君のそばに居る者への嫉妬。
ゆらり、ゆらり、Aを取り巻く空気が揺れる、その様子に気付かない程この場にいる人間は疎くはない。
各々が警戒をする中、ついに屋敷の主人である男が現れた
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waiz - ハリポタと鬼滅の小説初めて見させて頂きました！とても気になり更新が待ち遠しいです！ (2020年10月31日 23時) (
レス) id: c8dc595a97 (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - ハリーポッターと鬼滅！最高です！続きがめっちゃ気になります！！ (2020年8月7日 13時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - あおいつばめさん» このふたつってあまり組み合わせを見かけないのですが、合うんじゃないかと思って書き始めました！更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: 188c19254d (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - ほたるさん» 今、結末を考えていますが色々な結末が浮かびすぎて、分岐もいいかもしれないと考えております！！更新がまちまちになってしまいますが、どうぞ引き続きお楽しみください！！ (2020年6月8日 9時) (レス) id: 188c19254d (このIDを非表示/違反報告)
あおいつばめ - うわあ、ハリー・ポッターも鬼滅もどっちも半端なく好きっ！！ (2020年6月6日 8時) (レス) id: f654d8bd28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あずは | 作成日時：2020年5月16日 15時
