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第二話 ページ4

炭治郎の言葉は聞こえているものの、何を言っているのかさっぱり分からないA。
視線をそちらに向けることも無くただただ窓の外を見ていると、炭治郎が再び声をかけた。


「…あの!!身体は!痛く!無いですか!!」


突然の大きな声に不快感を顕にした顔を向けるA、しかしそれに臆することなく炭治郎は身振り手振りで伝えようとする。

答えないと終わらないと思ったAは、素直に頷きをひとつした。


__何このマグル、しつこい上に煩いわね。…バカ真面目に素性の知れない相手を心配するとか、どういう思考回路してる訳__


心中で毒を吐きつつも、真っ直ぐ向けられる善意に何だか胸がむず痒く感じた。

炭治郎はAからの返答に満足気な笑みを浮かべると、そのまましのぶが戻ってくるのを待った。


数分もしないうちに荷物を持ったしのぶが戻ってくると、Aはそそくさと荷物を受け取る。

杖が傷付いていないか、異常はないかを確認しているとその様子を不思議そうに見詰める二人の姿。


__…呪文を唱えたら面倒よね、かと言って唱えなくても面倒か。…まぁ、いいわ。__


少し考えたのち、杖を自身へと向け無言呪文をかけたA。


「…ねぇ、これで私の言葉、わかるかしら?」


Aの口から紡がれた拙いながらもしっかりとした日本語。
その言葉を聞いた二人は驚いたように目を見開く。


「ど、どうして…さっきまで不思議な言葉を話していたのに!」


驚く炭治郎を他所に、冷静なしのぶは静かに問いかけた。


「いま、その棒で何かしましたか?」


その問いかけにAはしのぶへと視線を向ける。
すると、Aは笑みを浮かべこう言った。


「杖って言ってもらっていい?棒なんてダサいし、それと…答えはイエスよ。私、魔女なの。」


"魔女"その単語に炭治郎は首を傾げる、しかし、しのぶは興味深そうに笑みを深める。


「魔女とは、外つ国の童話に出てくる魔法使いの事でしょうか?ふふ、面白いことを仰るんですね」

「あら、信じてないの?今こうしてお前たちと同じ言葉を話してるのに」

「元から知っていて、知らないフリをしていた…という可能性もあるでしょう?」

「わざわざ知らないフリをする必要性が私にあるって言いたいわけ?」

「さぁ、それは私には分かりませんから何とも言えませんね。」

「だったら私の言葉を素直に受け入れなさいよ」



二人の間に漂う険悪な雰囲気、そんな二人を炭治郎は困ったように見詰めていた。

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waiz - ハリポタと鬼滅の小説初めて見させて頂きました!とても気になり更新が待ち遠しいです! (2020年10月31日 23時) (レス) id: c8dc595a97 (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - ハリーポッターと鬼滅!最高です!続きがめっちゃ気になります!! (2020年8月7日 13時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - あおいつばめさん» このふたつってあまり組み合わせを見かけないのですが、合うんじゃないかと思って書き始めました!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 188c19254d (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - ほたるさん» 今、結末を考えていますが色々な結末が浮かびすぎて、分岐もいいかもしれないと考えております!!更新がまちまちになってしまいますが、どうぞ引き続きお楽しみください!! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 188c19254d (このIDを非表示/違反報告)
あおいつばめ - うわあ、ハリー・ポッターも鬼滅もどっちも半端なく好きっ!! (2020年6月6日 8時) (レス) id: f654d8bd28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あずは | 作成日時:2020年5月16日 15時

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