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第十三話 ページ15

稽古の様子を見詰めるAの瞳には感情が無かった。
その瞳の奥に広がるのはただただ深い闇。


普通の女なら、お洒落を、恋愛を、友人関係を楽しむ年頃のはずだ。
それは宇髄も理解をしている。

しかし、彼女からはそれらを一切感じなかった。


何を考えているのか、何を背負っているのか、情報が少なすぎるのだ。



不意に空気が揺らいだ気がした。

そう、気がしただけなのだ。

しかし、Aはその切れ長の瞳を大きく開き空を見詰めていた。


宇髄もつられて空を横目に見る。

そこには人間が居た。いや、人間が落ちていく。

その人間の着ている服はAと酷似していた。


咄嗟に再びAを見ると口角を吊り上げたAがいた。

声を掛けるよりも、動くよりも早くAは黒い靄に包まれ飛び出した。


落ちていく人間を追いかけるように、獲物を見つけた獣のように…。



宇髄はこれでも元柱である、すぐ様3人の嫁へと指示を出しAの後を追った。

己一人ではまずいと直感が言っていたため、すぐ様近くにいた柱へと烏を飛ばし、Aの後を追う。



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



不意に感じた他者の魔力、自身の持つ魔法石が反応をしたのだ。

他者の魔力を感じ取ると熱くなるその石が、今、掌で熱を発している。

あちらの世界と、この世界が繋がったのか。
それとも、あの魔法使いが何か魔法を使ったのか。


考えるよりも先に身体が動いた、自然と上がる口角。

町外れの草原、そこに横たわる1人の魔法使い。

怪我をしていることから、おおかたホグワーツ城での戦いで負傷したのだろう。


その魔法使いの傍へと降りると横たわる身体を蹴りあげた。


『ぃ゙あ゙っ…』


痛みに顔を歪ませながら呻くその魔法使い、その姿は見た事がある。

グリフィンドールにいた魔女だった。

純血主義を嫌い、馬鹿にしていたのを知っている。



『さっさと立ちなさいよ、穢れた血。私の手を煩わせないで』


杖を動かし無理やり立たせるとAは目の前の女へと問いかける。


『お前はどうやってこの世界に来た?お前の考え出した呪文?それとも、騎士団の中で何か別の魔法を考え出したわけ?』


『は、…ぁ、ひ…っ、A…ブラック…!?』


『ねぇ、質問すら聞こえなかったわけ?お前の耳は飾りなの?ねぇ、私の質問に答えなさいよ』



Aの姿を捉えた彼女は恐怖から身体を震わせ、折れた足で地を踏みAへと向き直った

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waiz - ハリポタと鬼滅の小説初めて見させて頂きました!とても気になり更新が待ち遠しいです! (2020年10月31日 23時) (レス) id: c8dc595a97 (このIDを非表示/違反報告)
nekonatsu6(プロフ) - ハリーポッターと鬼滅!最高です!続きがめっちゃ気になります!! (2020年8月7日 13時) (レス) id: d11df75cc6 (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - あおいつばめさん» このふたつってあまり組み合わせを見かけないのですが、合うんじゃないかと思って書き始めました!更新頑張りますので、これからもよろしくお願いします! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 188c19254d (このIDを非表示/違反報告)
あずは(プロフ) - ほたるさん» 今、結末を考えていますが色々な結末が浮かびすぎて、分岐もいいかもしれないと考えております!!更新がまちまちになってしまいますが、どうぞ引き続きお楽しみください!! (2020年6月8日 9時) (レス) id: 188c19254d (このIDを非表示/違反報告)
あおいつばめ - うわあ、ハリー・ポッターも鬼滅もどっちも半端なく好きっ!! (2020年6月6日 8時) (レス) id: f654d8bd28 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あずは | 作成日時:2020年5月16日 15時

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