08*講習会その２ ページ8
講習の休憩時間に入り、外にいた４人の元に行き内容を話す。
『血液…体内に取り込むってことは私の血を舐めるってこと？』
「そうなるな。
主たる審神者の一部を取り込むことは俺達にとって毒にも薬にもなるが、な。」
『…そうなの…？
本丸にいれば１番安全なのは分かるし、皆を信じているから…血液のは出来なくても「俺は出来る方が断然良いと思うよ。」』
首を傾けながら言う信濃君に鶴さんは溜め息を吐く。しかしそれの意味もわからず信濃君はニコニコとしていた。
…護衛も付いているし、本丸にいれば国行も、清光や薬研だっている…
万が一…
『私が血を出す、怪我をしたら薬研には怒られるし心配かけちゃうかな…？』
「確かに薬研は嫌がりそうだけどね。
でも主さんの為なら渋々は了承するんじゃないかなぁ？」
乱ちゃんも賛同してくれているらしく、鳴狐も頷いている。
午後からの講習会は青江も話を聞きたいと名乗り出て、信濃君と入れ替わる事に。
「召還の講習会に出たいなんて言うから最初は驚いたけど、出来るに越したことはないから僕は賛成だよ。」
『私に出来るのかって所がまず問題だけどね。』
会の最後は実演の時間になり、手を組み、術を唱えようとすれば面白がっているのか青江は写真撮り始めているし…
「なかなか様になっているぜ」
「キミの思うままに家の男士の名を呼んでごらん」
『…汝我に力を…加州清光…薬研藤四郎…明石、国行っ！』
宙に紋章が浮かび、ふわりと桜が舞う
刹那桜の風吹と共にカツンと音が聞こえた。
ヒールが地に着く音
ゆっくりと瞳を開いたのは誰よりも大切な私の初期刀
続いて軽やかな着地からゆっくり立ち上がるは薬研藤四郎
「喚ばれるなんて聞いてへんで？
これじゃぁおちおち昼寝もできんわ。」
桜の風吹が切れた時に聞こえた怠惰な声。
心臓の音がうるさいのは召還のせいかもしれない…
それより何より…
『…出来た…』
「すごいじゃないか！」
「流石だね」
鶴さんと青江はやったな！と私の肩を叩く。
当の三人は状況を理解したのか戸惑ったのは最初だけで誇らしげな顔をしている。
【おや、初めてで三振りも召還するとは…
桜本丸さんでしたか。
刀剣男士との絆の強さ貴女への信頼の賜物ですね。】
講師の先生にそう言われると照れてしまう。
しかし来てくれた３人は自他共に認める信頼関係にあるが、やはりもっと他の子とも深く関わっていかなければならないな。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 859人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名無し73132号(プロフ) - このシリーズ大好きです！これからも楽しみにしています！ (2020年1月19日 0時) (
レス) id: e9b86ead75 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 睡さん» コメントありがとうございます〜！久しぶりに人からコメント貰えたから嬉しいです♪国行かっこいいですよね！更新遅いですが頑張ります (2018年11月18日 19時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
睡 - このシリーズすごく好きです！！頑張ってください！国行がかっこよくてすごくすきです！ (2018年11月17日 19時) (レス) id: 700c135c09 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：モカ
| 作成日時：2018年11月9日 0時
