06*催しもの ページ6
鶴丸国永side
『召喚？…離れた場所に居ても、審神者が念じれば誰かが来てくれるの？
…私にできるかしら？』
政府から届いた講習の案内を見ながら主は首を傾けている。
今日は護衛を任されており、執務室にいた。
「霊力なら俺や兄弟がじゃんじゃん出しているからお姫ちゃんの力の足しになっているんじゃないか？」
『それはあるかも。ソハヤ達のお陰で手入れも早くなってきたし、肩凝りも良くなってる。』
「ははは、肩凝りにも効くとは思わなかったな！」
ソハヤノツルキ
主が誘拐された本丸で常に行動を共にしていたせいか自分の主は主だ、と認め付いて来た奴。
明るくて周りの奴ともすぐに溶け込み、勿論主からの信頼も厚い。
『鶴さんはどう思う？
いきなり召喚されても皆困らない？』
「おいおい、召喚するって事はキミの身に危険が迫っている時だろう。
ならば喚んでもらわなければ困るぜ？」
『…私の身に？』
「キミの目の前に歴史修正主義者や検非違使が現れた時、もし護衛の数が少なかったら？もしかしたらキミが一人でいるときや、本丸の警護が手薄な時に現れるかもしれない。」
なるほど…と未だ経験したことのない事態に主は少しだけ怯えた表情を見せている。
その姿にソハヤは「この講習は参加するに丸を付けておくぜ」と筆を動かした。
「ここにいる奴等、勿論俺にとってキミは大切な主だ。
歴史を守ることも大事だが、俺が何より護りたいのはキミと言う存在だ。
何かあれば、まぁ無くても俺を喚んでくれればすぐに駆け付けるぞ。」
不安げな主の頭を撫でてやれば笑った顔をみせてくれる。
俺はこの顔が大好きだから護りたい。
…この人の子がいとおしいと思うのは今に始まった事ではないがな。
『ありがと、鶴丸。
そうよね、出来る出来ないはさておき、講習受けて来るね。』
「あぁ、そうしてくれると助かる。」
「あるじさまーおやつをいっしょにたべませんか」
今剣の声に主は嬉しそうに返事をする。
俺達にも休憩を申し付け、短刀達の元へ行く姿に笑ってしまう。
「ん、こりゃなんだ？」
主が落とした書類から便箋が落ちる。
そこには【近侍を務める刀剣男士様へ】と書かれたもの。
ソハヤと顔を見合わせ、加州か長谷部に見せるかと相談するも今日の近侍であるソハヤと共にそれを確認することに。
「…人間はいつの時代も欲張りだな」
「これが引き金でお姫ちゃんが巻き込まれなければ良いのだが…」
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名無し73132号(プロフ) - このシリーズ大好きです！これからも楽しみにしています！ (2020年1月19日 0時) (
レス) id: e9b86ead75 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 睡さん» コメントありがとうございます〜！久しぶりに人からコメント貰えたから嬉しいです♪国行かっこいいですよね！更新遅いですが頑張ります (2018年11月18日 19時) (レス) id: d3f4b94a5b (このIDを非表示/違反報告)
睡 - このシリーズすごく好きです！！頑張ってください！国行がかっこよくてすごくすきです！ (2018年11月17日 19時) (レス) id: 700c135c09 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2018年11月9日 0時
