123*願いを込めて ページ26
蛍丸side
国行は明日の今ごろにならないと目覚めない。
こんなに時間が掛かるときはじゃんじゃん手伝い札を使う主が今回は使わない。
それにあの髪…
青江と一緒に道場にむかえば、石切丸と今剣、岩融の姿もあった。
「やっぱりここが事件現場のようだね。
知りすぎている霊力が満ち溢れているよ。」
青江の言葉に石切丸が頷き、目配せされた先には真っ黒が広がっている。
…主の長い髪。
「本丸内に突然霊力が溢れ返ってね。
出所は主髪からだったようだ。」
「あるじさま…きれいなかみだったのに…」
「髪は女の命と言うくらいだ。痛ましいものよ…」
ふと手入れ部屋の時計を思い返せば国行はまる一日掛かるのに対して、髭切は半日。
国行が弱いからかなとも思ったけど…
「うぅん、髭切さんは主の大切な部分に触れて霊力に当てられたんだろうね。
髪のことだよ？」
「ねぇねぇ、この髪もらってもいいのかな？
皆のお守りに入れたら主に守ってもらえるんじゃない？」
「いいかんがえですね！さっそくあるじさまにきょかをもらいましょう。」
今剣と主の部屋に行けば、清光に髪を整えてもらった主がいた。
長いのも可愛いけど、短いのも好きと伝えればいつもみたいに笑う主がいて少し心が苦しくなる。
『お守り作り、私も参加させてほしいわ。』
「俺も手伝う！お守り袋デコっちゃうよ！」
そのあとそれぞれからお守りを回収して、石切丸と太郎太刀が清めた糸と主の髪を編み込んでお守りに詰めた。
流石に人数が人数だから作り終わらなかったけど、主が部屋に持ち帰って続きをやるらしい。
「主、泣いてたのかな？」
「痕を隠しきれていなかったね、涙の。」
青江と共に縁側でぼんやりとしているとドスドスと走る薬研と長谷部の姿が見えた。
そう言えばあの二人は何していたんだろう。
「ふふ、彼らは一等に主が大好きだからね。」
．
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りんご - このお話、すごく大好きです！ 幸せな時間をありがとうございました！ (2017年8月22日 1時) (
レス) id: 6adc5ff639 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - そうなんですね。大丈夫ですよ。モカさんのペースでして下さい。 (2017年6月13日 0時) (レス) id: faf2d771f3 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ユナさん» コメントありがとうございます。刀剣は停滞気味の更新になりそうです。最後まで読んでくれてありがとうございました！ (2017年6月13日 0時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*)やっぱり、モカさんの作品大好きです。出会えたことに感謝ですね。次回作も楽しみにしてます。 (2017年6月12日 23時) (レス) id: faf2d771f3 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ふわさん» こんにちわ、コメントありがとうございます。明石好きってなかなか居ないですよね…刀剣の最推しが明石なので理想を書きました。今は眠くないですか？最後まで読んでいただきあまつさえコメントまで頂けて本当に嬉しいです。 (2017年6月12日 14時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年1月24日 23時
