114*改変、だめ絶対 ページ17
｢なぁ主はん。自分は戦いなんて終わらずこの優しい日常が続けばいいなんて思っています。
そんなん従事している主はんに対しては言うたらアカンことなんやろうけど。｣
『それは国行の気持ちだからどう思っていいんだよ？』
｢消えてしまった蛍と会えて、隣には笑顔の国俊も居て。Aはんのことも愛おしく思って、自分は今が一番幸せやな。｣
明石国行は何を考えているかわからない刀だった。
それが今、自分の気持ちを吐露し向き合っている。この気持ちに胸がポカポカとするのは彼を私も愛おしく想うからだろう。
｢数十年先のAはんが消えた世界で自分は真っ直ぐ立っていられるやろか。
蛍も側に居なくなれば..この幸せな時間をまたやり直したくなるかもしれへん。｣
いつかの政府へ赴いた際に花咲さんから聞かされた言葉が脳裏を過る。
他所の本丸の明石国行が歴史を変える為に自本丸を壊滅させたと。
私が死んで、蛍も居なくなったらこの人は何をする？..そんなことさせちゃいけない。
『歴史修正側に付くことはしちゃダメよ。遡った先の私はまた同じように貴方を愛するかなんて分からないし、この気持ちは今の私だけのもの。
国行…死ぬ間際に刀解してあげる。』
眠いと言っていた癖に垂れた瞳はしっかりと見開かれ、なんとも言えない光彩に私が写る。
そっと頬に触れれば、自分より大きな手を重ねて何だか顔を赤くしていこちらを見つめてくる。
｢主はんに自分を刀解出来ますか？
こう見えてしつこいで自分。地獄の果てまでついてきますわ。｣
『地獄に道連れよ。
だから過去より今にも目を向けて？』
｢おおきに。
寝よう思ったのに目ぇ覚めてしもうたわ。
..抱いてもええですよね。｣
言うや否やするすると体を撫でる手に、慣れてしまった感触に反応を見せる。
歴史修正者の末路は破壊。
国行も..本丸に来てくれたヒト達を誰一人道を間違わぬよう示して行かなければならない。
｢..今は自分のことだけ考えてな？｣
『独占欲、強いよね。国行。
好きにしていいよ、私は"ここに"いるから。』
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りんご - このお話、すごく大好きです！ 幸せな時間をありがとうございました！ (2017年8月22日 1時) (
レス) id: 6adc5ff639 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - そうなんですね。大丈夫ですよ。モカさんのペースでして下さい。 (2017年6月13日 0時) (レス) id: faf2d771f3 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ユナさん» コメントありがとうございます。刀剣は停滞気味の更新になりそうです。最後まで読んでくれてありがとうございました！ (2017年6月13日 0時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
ユナ(プロフ) - 完結おめでとうございます(*^^*)やっぱり、モカさんの作品大好きです。出会えたことに感謝ですね。次回作も楽しみにしてます。 (2017年6月12日 23時) (レス) id: faf2d771f3 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - ふわさん» こんにちわ、コメントありがとうございます。明石好きってなかなか居ないですよね…刀剣の最推しが明石なので理想を書きました。今は眠くないですか？最後まで読んでいただきあまつさえコメントまで頂けて本当に嬉しいです。 (2017年6月12日 14時) (レス) id: efb045d001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：モカ
| 作成日時：2017年1月24日 23時
