検索窓
今日:13 hit、昨日:18 hit、合計:681,401 hit

07*愛情?勿論欲しいさ ページ8

鶴丸国永 side



元々物である俺達は所有者に対して特別な感情を抱く。
それは信頼や尊敬、愛情。


偶然にも俺達、太刀男士と呼ばれる奴等は主に対して愛情に隠して独占欲を持ち合わせてしまっている。


主が欲しくて仕方がない、独り占めしたい。と。
まぁ太刀と言っても一部の例外もいるけどな。




「言っちまったか。
どうだ一期。これから太刀飲みするんだが来ないか?」


「行くと言うまで訪ねに来るでしょう、鶴丸殿は。
一度弟たちの様子を見てから伺います。」



粟田口部屋に行く一期の背を見つめてから、太刀の奴等が集まる広間に足を踏み入れた。

見渡せば太刀と言っても山伏や数珠丸、江雪の姿はない。
いつものことか。




「あれ、主は来ないのかい?」


飲み会用のつまみを手にテーブルに並べる光忠が問う。
俺が驚かせに行った理由は主を誘うためだ。



「蛍丸が主と寝るって言ってたから、自室に戻っちまった。」


「あぁ、愛染君今夜は明石くんの捜索だったね。」



納得したのか光忠は配膳を再開し、俺は空いている席に座り隣り合う鶯丸からグラスを受け取った。


配膳が済んだ頃には一期もやって来て俺のとなりに座り、三日月の音頭で太刀飲みが始まる。





「あの胡散臭い担当者が神気を分け与える為に僕たちと触れるよう指示をだしてきて。
そんなのいつもしてるのにね。」



「ははっ、このまま行くと夜伽も命じられるんじゃないか?」



「それは甘美な事だ。
だが...夜明け前の主は恐ろしい程に霊力を放つぞ。」




三日月の言葉に皆が息を飲む。

日中は彼女から霊力なんて感じない。


夜這いをかけた奴なら分かるだろ?
いや、太刀飲みは主との自慢を話す場。
だから太刀の奴なら知っている。





夜の..いや、夜明け前の空が一番暗い刻の主は別人のよう体から霊力が溢れている。




.

08*食べたいくらいにキミが恋しい→←06*待つことは耐えること。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (245 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
654人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

(プロフ) - 10話で出て来たサプリって霊力を高める為じゃなくて本当は抑える為のサプリだったりします?そうだったら夜明けに放つ霊力はサプリの効果が切れたから、だとすると少しだけ辻褄合いますよね~ (2018年7月26日 11時) (レス) id: 7ffc6db072 (このIDを非表示/違反報告)
からーぺん - まさかのラブ〇ン要兄さんが出るとわ... (2017年3月11日 4時) (レス) id: 585cb47399 (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - きなこもちさん» 三男様です!ゲスト様は立派な方なのでつい出してしまいました。応援ありがとうございます。更新がんばりますね(*^^*) (2016年9月15日 15時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - いおふうさん» コメントありがとうございます。ブラコンが大好きでつい出してしまいました。うらつく始めた理由がブラコンの小説を書きたくて始めたので..(^^)更新がんばります! (2016年9月15日 15時) (レス) id: 7fadd6fd7b (このIDを非表示/違反報告)
きなこもち(プロフ) - やはり三男でしたか…!!ゲスト出演いいですね!更新頑張ってください!応援しています(*^^*) (2016年9月15日 14時) (レス) id: f6b022665a (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:モカ | 作成日時:2016年9月6日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。