�〔気い覆虧磴┐侘匹い任靴隋�【明石国行】

30*４人行脚 ページ31

審神者 side



来派の３人の準備が整ってから、転送ゲートを用いて滝近くのお寺へと赴く。

ここは現世にあるお寺で、政府とのパイプもあるらしく紹介されたのが始まり。



山の上にあるお寺ゆえ、階段を用いて上る必要がある。



｢うおおー！森の中!!
カブトムシとかいるんじゃねぇか！｣


｢俺も捕まえたい。｣



二人が嬉しそうに私たちの周りを跳ね回る。
万屋に共に行くこともあるが、それ以外は過去にない。


私があまり外に出ないのと、連れていくヒトも大体同じになるからだ。




｢あ〜この寺の階段あと何段ありますの..
きついわあ。｣


『さすがに境内には転送できなくて…
あと少しだから頑張れ！』



はぁ、とやる気のない溜め息を吐く彼は
既に頂上にいる二人を見て更に溜め息を吐く。

子供は本当に元気が良いな。



漸く登りきった所にある荘厳なお寺。


私に気付いたのか、ゆったりとこちらに歩いてきたのがここで僧侶をしている要仁様。




｢やぁ、サニーちゃん。
この子達もキミのところの付喪神君かい？｣


『要仁様、今日もお世話になります。
はい、蛍丸、愛染国俊、明石国行です。』



小さな二人が元気よく挨拶をし、明石もよろしゅうと頭を下げる。



｢あんさん、ほんまに僧侶なんですか？
えろう派手ですなぁ。｣


『ちょっ！明石っ！』


｢ははは、これでも僧侶なんだよねー。
よくホストに間違えられるよ。｣



そうなのだ。
要仁様は金髪に沢山のピアス、整いすぎた甘い顔を持つ僧侶。

話も聞き上手で、審神者の仕事にも理解がある。
見た目は派手だが信頼できる人物だ。




｢今日は修行している審神者さんは居なくてね。
だから君達も遊んでおいで？｣



*

お寺の空き室をお借りして、行衣と言われる真っ白な丈の短い着物を着る。

水に濡れる為にサラシも巻く。



｢すっげぇー！
修行する格好だ。｣


｢滝って大丈夫なの..？｣


『想像しているような流れの激しい滝ではないよ？
今日は他の審神者はいないからいっぱい遊べるね。』


お寺から少し山道を下り、滝のある場所まで歩く。
その間も明石は怠そうな声をあげている…



滝を見た二人が嬉しそうで、つれてきて良かったと思えた。




.


※要仁様は某13人兄弟で僧侶をしている三男をゲスト出演して戴きました。

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