�〔気い覆虧磴┐侘匹い任靴隋�【明石国行】

29*失敗してもうたわ... ページ30

明石国行 side


昨晩遅くに小狐丸はんが主はんの離れから出てくるのを見て、今朝は髭切はんと。

隙がある方では無いと思うけど、付喪神からしたら容易い存在やしなぁ。




別に主はんが誰と仲良う睦み合おうと知ったことやない。

蛍や国俊の前で教育上良くないことされるのが１番困る。




髭切はんに迫られて目玉に涙溜めてるくせに突き放すことをせぇへん。
審神者やからて甘やかすのもどうかと思う。


余計なお世話かもしれへんけど忠告のつもりで話せば、昨日の夜が嘘のように自分にも敬語を使う。




この人からの敬語は内心おもろない。




｢敬語、なってますよ？
..自分が怖いですか？｣



聞けば自分の目ぇをじーっと見て、考え事でもしてるような顔は｢..怖くない。｣と言う。


本当に怖がっている様子は無く、いつもの調子でついからかってしまう。

それでも最後には笑ってくれたから、涙流されるよりはええと思い話をそらした。




それが良くなかったんや.....。




蛍と国俊はどこか行きたい言うてるけど、自分は出来ることならコロゴロと過ごしたい。


なーんもせずに。



主はんもどこか行く言うてるから、買い物とかならついでに二人を連れてって貰おう思ったのに..


『滝修行に行くのです。』



詳しく聞けばいつも共に修行に行く山伏はんが山籠りに行ってしまい、誰か同伴せなあかんから困っていたとの事…



｢国行、遅いから食べ終わっちゃった。
なに主を独り占めしてるの？｣



主はんを好いてる蛍がめっちゃ怖い顔で見てるやーん。



滝…やで？


どうする自分...



｢どこか行くの？清光と？｣

『滝修行に行きたかったのだけど山さんもう居なくて…』

｢そっか。
水遊びできるなら国俊と着いていくよ？｣




進んでいた会話に置いていかれてたのがアカンかった。
こちらをきらっきらの目で見る蛍。



困ったように眉を下げて笑う主はんも相まってお手上げや。


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