�〔気い覆虧磴┐侘匹い任靴隋�【明石国行】

15*再会の朝は ページ16

蛍丸 side


身体に回された腕がやけに堅くて、目を覚ました。

主はもっと柔らかいし良い匂いがする...

寝返りを打ち主の顔を見ようとするも、俺が起きる時間に主は朝ごはんを作っているからいない..


バッと振り返ればだらしない顔で寝る



｢くに、ゆき..？｣


｢う〜..まだ起きるんは早いですわ..｣



寝言を言いつつも目を開かない国行にイラっとしちゃって頭叩いたらすぐに起きたんだよね。



｢めっちゃ痛いわ..
久し振りの再会やで？せめて優しく起こして？｣


｢..国行がもっと早く来てくれたら...｣



泣きたくないのに涙が出た。
最後に国行に会ったのはもう遥か昔。


探すために国俊や短刀達も頑張ってくれて、やっと見つかったのに国行は相変わらずで。



｢泣かんといて。
これからはずっと一緒や。｣



頭を撫でられて、その懐かしい感触に更に泣きたくなったけどぎゅっと堪えた。

見上げた顔は相変わらずタレ目だけど優しくて、これから一緒に居られることが嬉しかった。



｢もうすぐ朝ごはんだから行くよ！
きっと皆に挨拶もするからシャキッとしなよ！｣



俺は嬉しかった。

主と寝たから朝から元気だし、国行もいる。
国俊はまだ手入れ部屋で寝ているかな..




｢主の朝ごはん美味しいよ。｣


｢それは楽しみやな。
主はんええ人そうで、蛍も国俊にも良うしてくれてて感謝ですわ。｣




そう主は優しくて、とても弱い人なんだ。
だから俺達が守っていく御人。




｢俺達にもだけど皆に優しいよ。
それに国行と同じ太刀のヒトから凄く愛されてる。｣



国行は興味ないのか別嬪さんやからね、と腹を掻いている。


離れを出て母屋に行けば美味しそうな匂いと新しい朝に顔も綻んだ。



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