第5話。 ページ34
「あははっマジウケるわ、お前!!」
「うっせ、口が滑ったんだよ」
俺は爆笑するタクミの肩を軽く殴った。
「俺が好きなんだっ!だって!!公衆の面前でよく言えたな!!マジ関心するぜ」
こいつ、顔面ぶっ叩いてやろうか。
「それはそうとお前、マジで本気なんだな」
「別に…そうでもねぇよ。」
「バーカ、お前とどんだけ一緒にいたと思ってんだよ。バレバレなんだよバーカバーカ」
この野郎、バカって3回言いやがった。
マジでムカつくけど、やっぱ隠せねぇなこいつには。
「まぁ、頑張れよ」
タクミはそう言って屋上のフェンスに寄りかかった。
「うっせ」
「なーに、照れ隠しですか〜??」
「今度茶化したらそのムカつくアホ面ブン殴んぞ」
「はいはい。でも、真面目な話…あやかには気をつけろよ。」
「わかってるよ」
「お前、わかってねぇだろ。幸い、写真の女が誰だかまだバレてねぇけど、バレたら渡辺さんが傷つくことになんだからな?」
「わーってるって」
確かにあの女、何しでかすかわかんねぇからな。
写真の女を見つけ出して締め上げるとか言ってたし。
これ以上、彼女を泣かせるわけにはいかない。
絶対、バレないようにしねぇとな。
「バイバーイ」
「またね〜」
ホームルーム終了後、あちこちから短い挨拶が聞こえてくる。
何度も彼女のクラスに行って確認してみたけど結局、彼女を見つけることはできなかった。
今日は休みなのか…。
他の奴に尋ねてみようと思ったけど、そっから探られてもうざいし。
っち、やっぱりあの真面目女に電話番号聞いとくんだった。
でも今更聞くのもなんか気が引ける。
俺が彼女のことで知ってるのって…
家に直接行ってみるか。
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まなか(プロフ) - はじめまして。すごくおもしろいです、全て読ませていただきましたが話がとても深く、とても感情移入してしまいました。更新等頑張ってください。楽しみにしてます (2021年1月12日 22時) (レス) id: 55942c365e (このIDを非表示/違反報告)
彩波 - 面白いです!!!! もう感動して泣きましたよー!! part 2も頑張ってください! (2019年2月16日 6時) (レス) id: 6f464ca19c (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 魅月さん» ありがとうございます!!そのコメントに元気をもらいました!! Part2の方もどうぞよろしくお願いします! (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 匿名でいたいさん» うずうずさせてしまってすみません!笑笑 Part2できました^_^ Part2の方でもうずうずさせない程度に頑張りますのでよろしくお願いします! (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - ゆうあさん» コメントありがとうございます!夢主が幸せになれるよう最後まで見守ってください^_^これからもコメントお待ちしております! (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりあ | 作成日時:2018年4月20日 4時