第6話。 ページ16
サルビア・スプレンデンス。
夏に咲く花で花言葉は尊敬、知恵、家族愛、良い家庭。
ぜんっぜんわかんねぇ。
あの子はなんでこの花を見て泣いた？
花言葉に意味があんのか？
それともこの花自体に思い入れがあんのか？
だめだ…いくら考えても答えが出ない。
直接聞くか？
でも、俺なんかに絶対教えてくんねぇだろうしな。
「はぁ…」
考えれば考えるほどさらに彼女のことが理解できなくなる。
急に泣いたり、びっくりするくらいの可愛い顔で笑ったり。
「ちょっとぉ、さっきからため息ばっかついて何見てんの？」
そう聞こえたと思うと、その声の主は俺の手からヒョイっと携帯を取り上げた。
「おい、あやか！返せよ！」
こいつ、マジでうぜぇ。
誰のせいでこんなに考える羽目になったと思ってんだよ。
「花言葉？なに？サルビア・スプ…ん？サプリ…？」
「サルビア・スプレンデンスだよ」
漢字も読めなきゃカタカナも読めないのかよ。
救いようがねぇな。
「よくわかんないけど、なんでそんなの調べてんの？」
「別にいいだろ」
「なんか蓮、冷た〜い」
俺は口を膨らませるあやかから、無理やり携帯を取り返す。
「それはそうと、今日カラオケいこーよ！部活、お休みの日でしょ？」
そう言うとあやかは、また馴れ馴れしく俺に抱きついてきた。
「悪いな、これから試合まで休みねぇんだわ。」
「は？なにそれ〜？別に1日くらい休んでもいいんじゃないの？」
ふざけんな。
もし休んだとしても誰がお前となんか遊ぶかよ。
「だーめ。あやか、弁当持って応援しに来てくれるんだろ？なのに、負けるなんて恥ずいじゃん？」
「そ、そっか〜！そうだよね、じゃあ、部活頑張ってね！」
はい、効いた。
ホント、簡単な女。
あやかは俺の言葉を聞いて満足そうに女子の群れに帰っていった？
女って本来こういうもんだろ？
男に媚び売って、イケメンが大好きで、群れるのが当たり前で。
俺が口説いたらすぐに落ちる。
これが女の普通だろ？
なのにあの子はぜんぶ真逆だ。
なんで俺の思い通りにいかない？
それなのに、なぜ俺の脳内を占拠している？
俺の方が…俺だけが君を意識せずにいられないのはなぜだ？
初めての感覚すぎて頭が追いつかねぇ。
まさか…まさか、これが？
いや、ありえない。
それだけは…絶対に。
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まなか(プロフ) - はじめまして。すごくおもしろいです、全て読ませていただきましたが話がとても深く、とても感情移入してしまいました。更新等頑張ってください。楽しみにしてます (2021年1月12日 22時) (
レス) id: 55942c365e (このIDを非表示/違反報告)
彩波 - 面白いです！！！！ もう感動して泣きましたよー！！ part 2も頑張ってください！ (2019年2月16日 6時) (レス) id: 6f464ca19c (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 魅月さん» ありがとうございます！！そのコメントに元気をもらいました！！ Part2の方もどうぞよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - 匿名でいたいさん» うずうずさせてしまってすみません！笑笑 Part2できました^_^ Part2の方でもうずうずさせない程度に頑張りますのでよろしくお願いします！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - ゆうあさん» コメントありがとうございます！夢主が幸せになれるよう最後まで見守ってください^_^これからもコメントお待ちしております！ (2018年8月18日 0時) (レス) id: 3c107f3e51 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりあ | 作成日時：2018年4月20日 4時
