☆ ページ15
あれからトントンさんと歩き回り、色んなものを見た。
でも私の真の目的を探るにはトントンさんと離れる必要がある。
親切なトントンさんには申し訳ないが、迷子になったというていで自らトントンさんとはぐれた。
よし...これでいい
それじゃあ悪役らしく盗み聞きでもするか。
そして私は街を眺めてます感を出しながら多分貴族っぽい人の近くへ立つ。
"近頃狼が増えてるらしいのよ"
"喋る狼がいるって話もあるわね。でも...ほら、あそこの城の虚言姫が言ってるって話だから信用できないけれど"
"あぁ、あの...いつも事故に巻き込まれて死ぬ死ぬ言ってる子ね。でもそれも自作自演って話が＿"
随分メンヘラな姫もいるもんだなと心の中で思いながらその話を夢中になって聞いていると、
誰かとドンと肩がぶつかった。
『すいません...！』
「...こちらこそすいません。お怪我はありませんか？」
私は下げていた顔を上げその人物の姿を確認すると、なんともこの風景に合わない格好をしてる人がいた。
その人は濃いオレンジの和服に天と書かれた紙を貼り付けている、日本っぽい文化の服を着てる人。
もしかしてこの人私と同じ飛ばされてきた人ではないか...？
あまりにも周りと違い、浮いている服装に私の勘はそう告げている。
『私は大丈夫です、あの＿』
私が探りを入れようとした瞬間。
「オレンジ服は殺人鬼だ！みんな離れろ！」
そう叫ぶ誰かの声が街に響いた。
「はぁ〜めんどくさ。」
彼はそう言うと隠し持っていたナイフを取りだし近くにいた貴族の背中を刺した。
数秒の間で2人を刺し終えると、その刃を私に向ける。
目の前の人が着けている紙に赤い模様がついて、うずくまる人を見て私はあの死骸を思い出した。
『こんなもんか...』
あれ...？いや、こんなこと言いたいわけじゃ...
私は思わぬ言葉が自分の口から出た事に冷や汗をかく。
「ぁ......」
目の前の人はその言葉が聞こえてしまったのか小さく声をもらすと、ナイフをしまい私に背を向けて走っていく。
私は自分が何でこんなことを言ったのか分からなくて呆然と立ち尽くす。
狂ってしまったの...？私...
すると周りの人が心配して寄ってきてくれる。
「大丈夫ですか！？」
「お医者様を...！」
さっきも感じた異変を私は目の当たりにした。
やっぱり私
狼になりかけてる...？
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華乃 - knさんが人魚姫、、、原作みたいに声奪われた場合のほうが王子様と上手くいくのでは？？（黙ってたら絶世の美女？？だし）rbrさんさらっとストーカーしてて恐怖を感じた(；ﾟДﾟ)曼荼羅comさんの話はいつも面白くて読んでて楽しいです！更新ありがとうこざいます！！ (2023年2月4日 19時) (
レス) id: 86218e5349 (このIDを非表示/違反報告)
曼荼羅com(プロフ) - 華乃さん» コメントありがとうございます。姫という語感に似合わずサイコさんですが...utは個人的に性格似てるなと思う子にしてますので楽しみにしててください。 (2023年2月3日 16時) (レス) id: f1f738d729 (このIDを非表示/違反報告)
華乃 - あーrbrさん親指姫は可愛すぎるんじゃ〜！！ウーツ姫（ut）もおる、、、めっちゃ出てくるの楽しみ。更新ありがとうございます！これからも頑張ってくださいm(_ _)m (2023年2月2日 21時) (レス) id: 86218e5349 (このIDを非表示/違反報告)
曼荼羅com(プロフ) - 天天さん» コメントありがとうございます。おっとここにもヤンデレさんが...ガーターにならないように気をつけます！ (2023年2月2日 8時) (レス) id: f1f738d729 (このIDを非表示/違反報告)
曼荼羅com(プロフ) - 何をするにも「ら」を言ってしまう人ですさん» コメントありがとうございます。サイコさん...？（すいません）なんの報告かわからんけど報告ありがとうございます！頑張れ〜⚑︎ (2023年2月2日 8時) (レス) id: f1f738d729 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：曼荼羅com | 作成日時：2023年1月29日 6時
