【d!】依存したいからって童話の主役が悪役の私を好きになるな！

三匹の子豚 ページ2

私はあれから猛ダッシュで遠くへ逃げ、勝手に誰かの家に不法侵入して身を凌いだ。


多分自分達の身を守るために打ってきただけだからここまでは着いてきてないだろうけど...
だがしかし、壁に囲まれるだけで安心感がまるで違う。

私は一息つきながらやけにここだけ明るいことを不思議に思い上を見ると、天井には穴が空いていた。


...まぁ廃墟の方が安心ではある。

てか今思えばここにぽつんと一軒家の時点で廃墟か。


私はしばらくここにいたら殺されることは無いだろうと、力を抜いた瞬間。


目の前のドアが開いた。


「.....あ、どうも。」

『あ...え？、どうも...』


意外と不法侵入してても反応は薄いようだ。
そしてその状態で2人で固まっていると、彼？豚さん？は私の方にスタスタと近寄ってきて座る。


「どうぞ食べてください。」


『...え？』


深々と頭を下げる彼に動揺を隠せなかった。

何？性的な意味？物理的な意味？


「早く俺を楽にしてください...」


いや？え？怖い怖い怖い怖い！！
病んでんの？豚さんが？？
え？無理無理無理いやもう無理これから豚肉食えなくなるって。


『え、あの......どうしましたか...？』


いやどうかはしてるんですよ分かります。
でもその過程というか、心は何？？
その心は？？？？？？？


「...いいんです...俺なんて兄弟も守れんかった無能なんや...」


え...？

めんどくさ！？
なんでこんな私が彼氏みたいなことしなきゃいけないんすか。
しかも豚のこと生で食えねーし！せめて生ハムになってからだし！

『あの、失礼ですけど！この見ず知らずの他人に自分の命を差し出すなんてどうかしてますよ！もっと大切にしてください自分のことを！』

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