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落っこちた天使 ページ1
初めて出会ったのは麗かな春の日差しの中だ。
孤児院での悪夢のような日々から、親父に救われたのが10歳の頃。
そして屋敷に訪れた俺がまず目に入ったのは、大勢の黒い大人達に囲まれてひとりちょこんと佇む小さな少女だった。
そこだけ別の空間だった。
天使はいるんだなと思った。
どす黒く汚れた地上に間違って落っこちてきた天使がそこにはいた。
親父は「今日から家族になる治崎廻だ。Aと同い年の10歳の子でな、皆迎えてやってくれ」と言った。
大人達がまた親父さんが捨て犬を拾ってきた、ほっとけない性分だからしょうがないだの口々に言う中、その少女は俺の方をただじっと見ていた。
何も語らなかった。
ただその目は俺を蔑むようなものでもなく、むしろくすぐったいような慈しむ温かい目だった。
そして俺の前まで歩いてきて、微笑んで言った。
「はじめまして、おかえりなさい治崎さん」
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浦尾(プロフ) - めっちゃ良かったです。 (2023年1月28日 0時) (
レス) @page12 id: d2e60cb096 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 治崎廻大好き (2022年3月18日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ごましお | 作成日時：2021年2月17日 1時
