年頃だもんね… ページ1
五「僕がどうしたって?」
虎伏「うわぁあああ!?」
虎「ご、五条先生!いつの間に後ろにいたんだよ……って、アレ。釘崎と奏音までいるじゃん。なんで?」
『……』ニコニコ
野「なんで?じゃないわよコノヤロウ」
虎「えぇー…釘崎まで不機嫌なんだけど」
野「そりゃ不機嫌にもなるわよ。アンタたちが五条の周りウロチョロしたせいで…」
虎「あ、そういや五条先生は今日は休みなんすか」
野「無視すんなコラァ!」
五「いや、普通に仕事だよ」
虎「え?だってクレープ食ったり街なかぶらぶらして……」
五「僕くらいになると忙しすぎて、仕事しながらじゃないと街なかぶらり再発見もできないっつーの。ああ見えてやることきっちりやってんだよ」
虎「やることって?」
五「ダンジョン探し」
虎「……だんじょん？」
五「言い方を変えると、一年生向けにイイカンジに経験を積ませるための呪われたスポット探し、および下見」
虎「…はい?」
五「そこのメイド喫茶の隣のビル、ほとんど廃テナントになってんだけど、ネットのホラーサイトで変な噂立っちゃったらしくてね。元々けっこう歴史のあるレコードショップが入ってたおかげで、呪いのエピソードに信憑性が出ちゃったのがいけなかったのかな」
虎「あー、だからビルしか見えないのに窓の外見てたんだ」
五「で、予定はもうちょい後日だったんだけど、なんかちょうど良く一年三人そろってたからね。こりゃいいや、今日挑戦させちゃおう!と思って」
虎「えっ……えっ!?」
五「大丈夫。もうビルに放置された真空管アンプ動かしたり、噂になぞらえてレコード流したりして刺激してきたから。活きのいい呪霊とご対面できるよ」
虎「………えぇっ」
伏「よし、行くぞ」
虎「ちょ、なんでやる気なんだよオマエ!」
伏「ゲーセン行ったりメイド喫茶行ったりするよりは、ずっと気分がマシだ」
野「え、なにアンタたちメイド喫茶なんか行ってたの?虎杖はともかく伏黒まで?すました顔してとんだムッツリスケベね野郎ども」
『へー、メイド喫茶行ってんだ。年頃だもんね…そうだよね…』
伏「不可抗力だ。奏音先輩は納得しないでください。」
虎「俺はともかくってなに!?」
伏「いいから行くぞオマエら」
虎「だからなんでめっちゃ戦闘モードなんだよ伏黒は!」
五「恵はこないだの廃ビルで実力見せる機会無かったからね、引きずってんだよ」
伏「引きずってません」
そんな会話をしながら三人はビルに向かった
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作者名：乃音（nonon） | 作成日時：2021年10月7日 15時
