この想い【伏黒恵】

輝く世界 ページ32

ハッとして目が覚めた

『…へや？』

時間を見ると一分程度しか経っていない

『何だったんだろ…思い出せない…』

モヤモヤしたものを抱えながら外を見る

(散歩でもしよ)

そう思い出かける準備をした


〜外 並木道〜

(キレイだな、色んなの花が木々の間に咲いてる)

白、赤、青、黃、紫、桃、橙

色とりどりの花が木々の間から差す陽の光を浴びて輝いている

こんなに輝いているのはなんでだろうと思ってすぐ答えが出る

(そっか、昨日の夜は雨降ってたんだ)

平穏でキラキラと輝く世界、壊されるはずのない幸せ

その全てを守りたいとそう思った

(呪霊や悪い人がいなければ…)

『全て続くのに…』

随分と前に言われたことを思い出す

「「君は独りじゃない」」

『師匠…そうでしたよ』

今この明るい世界があるように



















私は独りじゃない

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