この想い【伏黒恵】

夢見 ページ17

勢いよく扉の開いた音で目を覚ました。

ううんその前から起きてたのかもしれない。

真希「大丈夫か!?奏音!」

『…?ど、したの…?ゴホッゴホッ』

真希の声と夢の整理ができず頭が混乱してる。

野「どうしたのって悲鳴が上がったら、来るわよ。普通。」

『ん?…悲鳴?』

パ「おーい。さっきの悲鳴、奏音のか?」

『……ぽい』

虎「何かあった!?」

男子寮まで聞こえたらしい…

(んー、やっちゃったな。)

棘「高菜!!」

伏「今の悲鳴誰…って奏音先輩ですか?」

『んー、夢見が悪かっただけだから……コホッコホッ』

大丈夫と言ったつもりだけど全員が部屋に入ってくる

『大丈夫…だから、ゴホッゴホッコホッ』

野「夢見が悪かっただけじゃないでしょ?咳してるじゃない」

虎「熱ある?」

(…心配かけてる)

『ん。大j』

視界に恵の顔が現れて驚き、固まる。

どうやらおでこで熱を測ってるらしい。

『…ん、恵大丈夫…』

顔が近すぎて心臓がバクバクしてる

(平常心、平常心)

伏「熱は無いみたいですけど、咳出てるんで、ちゃんと休んでください」

頭をポンポンされる

『……ん』

恵のおでこが離れるのを確認しながら返事をする

2年ズはニヤニヤしてる。1年は驚き固まって居る。

(あーあ。こうやって優しくされると弱いの知ってるくせに。こういう時だけ…人の気も知らないで)

『恵のバカ…』

呟きは誰にも聞こえなかった

(そういう事されるから…もっと、好きになるんだ。)

合同任務1→←夢

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す