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5話 ページ6

昨日の晩ご飯に使ってしまった空き缶いくつかを外に持って行き、そこらから拾ってきたものに加えて台の上に並べる。



元々置いてあった缶は所々穴が空いており、衝撃のせいで少し凹んだりしていた。





「A、また銃の練習?」


「うん、だって次元が全部真ん中当てるまで練習しろって言うから」


「俺的には十分だと思うんだけど、あいつも厳しいねえ」





木陰に引っ張っていった椅子に腰掛けて本を読んでいたルパンが、こちらを見て苦笑いした。



私も溜息を吐きながら、台から一定の位置まで下がる。





10回連続真ん中を射抜けなんて無茶な話だ。



しかもこちらは二丁銃だと言うのに。





始めは「全部当てろ」とだけ言われていたので、とりあえず全て当てる事ができるように努力したのだが、いざ連続で全て当たるようになったかと思うと、





「真ん中当てろっつったろ」





いや聞いてないからね。



と返すだけ無駄な時間を食うだけなので、ただひたすらに練習している。





一度、弾の値段もバカにならないんだぞ、と2人のどちらかがボヤいていたが、私は聞こえていないフリをした。





両方のスライドを引き、セーフティを外して構える。



細く息を吐き出してからぐっと腹の下に力を込めて、次々目標を撃ち抜いていった。





「見てルパン!今日は最初から全部当てたよ!」


「い〜や、音が1発多かったぜ。8発目外したから余分に撃っただろ」


「ちぇ、バレてら」





ルパンは顔を上げずに私のミスを言い当ててみせた。



この感じだと、次元がこの場に居たらゲンコツを食らっているところだろう。





目標のどの部分に当たったのか、落とした空き缶を1つずつ拾い上げながら確認していく。





「真ん中、真ん中、右上、左下、左下、真ん中、右下、ズルしましたすんません、真ん中、左上」





中心に当たったのは4発。



全て命中したのは良いが、微妙な出だしだった。

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遊星(プロフ) - 新門アカツキさん» 分かりました。お節介かもしれませんが宜しくお願いします。 (2020年3月25日 17時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - ななしさん» ななしさんコメントありがとうございます!忙しかったり筆が進まなかったりと言った事が重なり、更新が遅くなってしまいました。これから更新していこうと思っているので、気を長くして待って頂けると嬉しいです! (2020年3月25日 13時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんコメントありがとうございます!勢いだけで書き始めたので、急に筆が止まってしまい...(笑)これから少しずつ更新していこうと思っていますので、気長に待って頂けると嬉しいです! (2020年3月25日 13時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです!停止ですか.......? (2020年3月23日 1時) (レス) id: 8ef6779e59 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年3月8日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:新門アカツキ | 作者ホームページ:http:/uranai.nosv.org/u.php/hp/yukanovel01/kirakoi  
作成日時:2019年12月8日 13時

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