番外編・クリスマス2 ページ15
｢たァだいまー｣と間の抜けた声で目が覚めた。
窓の方を見るとオレンジ色の光が差し込んでいて、夕方だという事が分かる。
寝転んでいようと思っていただけのつもりが本当に寝てしまっていたようだ。
｢Aは？｣｢部屋だ。昼からふて寝しているぞ。次元、お主に似てきたな｣｢似てねーよ｣｢似てるって。て事は晩飯ねーのか……。トホホ……｣｢しゃーねぇ。予想はしてただろ｣
本人が居ない事を良いことに、好き勝手言う3人。
｢全部聞こえてんぞ！｣と飛び出していってやろうとしたが、変なプライドがあるのでやめた。
もういいや、お腹空いたけど今日はこのまま部屋から出ないでおこう。
毛布を被って目を閉じるとほぼ同時、扉を開ける音が聞こえた。
びっくりして少し身体が跳ねてしまったが、多分バレていないだろう。
怒られようが謝られようが、誰であろうと反応してやらない。
そう思っていたのに。
チャリ、と金属音が顔の横で聞こえたので反射的に目を開くと、大粒のルビーとその周りにダイヤモンドが散りばめられたネックレスが置いてあった。
思わず跳ね起きてそれを手に取ると、｢やっぱり起きてやがったな｣と声が降ってきた。
｢こ、これどうしたの｣
｢過ぎちまったが、クリスマスだったろ。だから、まぁプレゼントってとこだ｣
帽子を押さえながらもごもごと話す次元に抱き着く。
次元はとっさの事に反応できずバランスを崩し、派手に後ろへ転んだ。
｢ありがとうありがとう！本当に嬉しい！｣
｢あ、あぁ……喜んで貰えて何よりだ……。いや、それよりもおめぇ、連れて行ってもらえなかったからって拗ねてたらしいじゃねぇか｣
｢あ、いや……｣
｢冗談だ。プレゼントする為でも言わなかったのは悪かった。許してくれ｣
乱暴に頭を撫でられて、自然と顔が緩む。
いつの間にか怒る気も失せてしまった。
もう一度次元に強く抱き着いてから立ち上がる。
｢ありがとう父さん！あとごめんね！今からご飯作るから！｣
ネックレスを手に持ったままリビングに出る。
ルパンにも感謝の言葉を掛け、五ェ門にネックレスを見せてから夕飯作りに取り掛かろう。
レストランのようなとびきり美味しい料理は作れないが、いつもの感謝を込めて作りたいと思う。
番外編・クリスマス
終わり
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遊星(プロフ) - 新門アカツキさん» 分かりました。お節介かもしれませんが宜しくお願いします。 (2020年3月25日 17時) (
レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - ななしさん» ななしさんコメントありがとうございます！忙しかったり筆が進まなかったりと言った事が重なり、更新が遅くなってしまいました。これから更新していこうと思っているので、気を長くして待って頂けると嬉しいです！ (2020年3月25日 13時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんコメントありがとうございます！勢いだけで書き始めたので、急に筆が止まってしまい...(笑)これから少しずつ更新していこうと思っていますので、気長に待って頂けると嬉しいです！ (2020年3月25日 13時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです！停止ですか.......? (2020年3月23日 1時) (レス) id: 8ef6779e59 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか？素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年3月8日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：新門アカツキ | 作者ホームページ：http:/uranai.nosv.org/u.php/hp/yukanovel01/kirakoi
作成日時：2019年12月8日 13時
