11話<貴方side> ページ12
まだ少し口の中に残っていた昼ご飯を飲み込み、大きく深呼吸をした。
少しずつ休みながら夕ご飯頃まで練習していれば、次元も何も言わないだろう。
銃を構えると、肩から背中にかけて電流が走ったようにずきりと痛んだ。
嫌な予感がしながらも取り敢えず1発撃ってみると、予想していた通り銃を撃った反動で殴られ続けた全身が痛み、かなりの音量で叫んでしまった。
「い……うぉ……いった……」
銃を前に突き出したままの形で固まり、ビリビリと全身を走る痛みに耐える。
五ェ門がボカスカ私を殴るから悪いんだ、と心の中で悪態をつくが、自分から頼み込んだことなので完璧に八つ当たりだ。
痛みに慣れる為に、わざと両肩をぐるぐる回してからもう一度構え直す。
次こそは、と2発目を撃つも、また痛みが走り声にならない声を上げた。
こんな事をしていては練習にならないと半分ヤケになりながら続けざまに発砲するも、やはり撃つ度に呻き、弾は明後日の方向に飛んでいった。
「あ゙ぁーっ!痛いっ!もうマジ五ェ門強く殴りすぎ。どうせ明日も稽古するんだから絶対一生アザ無くなんないわ。アザだらけの身体で『え?何?暴力でも受けてんの?』って周りから思われるわ」
ぐちぐち言いながらパーカーを脱いでシャツ姿になって左肩を確認すると、案の定かなりの範囲が痛々しい青緑に変色していた。
他のところも変色し始めていたが、1番初めに殴られた箇所が最も痛い。
これなら練習どころか日常生活もまともにできなさそうだ。
恨みも込めて、次のお宝を盗む為の作戦を立てているであろうリビングを睨んでやった。
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遊星(プロフ) - 新門アカツキさん» 分かりました。お節介かもしれませんが宜しくお願いします。 (2020年3月25日 17時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - ななしさん» ななしさんコメントありがとうございます!忙しかったり筆が進まなかったりと言った事が重なり、更新が遅くなってしまいました。これから更新していこうと思っているので、気を長くして待って頂けると嬉しいです! (2020年3月25日 13時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
新門アカツキ(プロフ) - 遊星さん» 遊星さんコメントありがとうございます!勢いだけで書き始めたので、急に筆が止まってしまい...(笑)これから少しずつ更新していこうと思っていますので、気長に待って頂けると嬉しいです! (2020年3月25日 13時) (レス) id: d9194b6661 (このIDを非表示/違反報告)
ななし - 面白いです!停止ですか.......? (2020年3月23日 1時) (レス) id: 8ef6779e59 (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年3月8日 22時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:新門アカツキ | 作者ホームページ:http:/uranai.nosv.org/u.php/hp/yukanovel01/kirakoi
作成日時:2019年12月8日 13時