39＊melody stock ページ47
「ええ、まだ話せないの？男子と」
「は、はい…」
「俺とは話せんのに？」
「はしやんさんは、なんか…大丈夫なんですけど」
6月。
雨の降る、相談室の窓を見上げた。
____なんとか、学校に通い続けられている。
はしやんさんとまふさんが、今も放課後、たまに「練習」に付き合ってくれるから、
今日は、はしやんさんに、切実な悩みを。
「クラスの皆は、普通に…話しかけてくれるわけなんですけど…」
「ビビって逃げてしまうと」
「…う"、…まあ、はい…」
そう。
男の子から逃げてしまう、ということ。
それでもクラスのみんなは、「葉月さんってクールだよね〜」なんて、
懲りずに声を掛けてくれたりして。
「…よし。今から練習すんぞ」
「え？」
はしやんさんは私の返事を待たずに、誰かに電話をかけた。
「あー、もしもし、暇？……は？練習？お前、ライブ終わったばっかだろ」
電話の向こうにいる人は、どうやら忙しいみたいだけれど。
「いーから！お前いま来たら、歌詞ちゃんの彼女に会えるよ！はい、来て。相談室」
「っ、はしやんさん…？！」
電話を切ると、はしやんさんは笑った。
「あいつさ、歌詞ちゃんの彼女って言ったら即答で"行くわ"って」
「はしやんさん、あの、私、先生の彼女とかじゃなくて、」
「えっ違うの？！」
「ええっと、いや、その…！」
"微妙な感じなので、先生に聞いてください"
なんて。
はしやんさんだから話しても大丈夫かな、とは思うけれど、
先生のほうが、うまく説明してくれそうだし____
「…おっけ。いいこと聞いたわ」
あ。
…はしやんさんの顔に、
先生がからかわれる未来が見えて。
心の中で先生に謝った。
「……あの、今から、誰か…」
「あー、うん。部室から来るから、たぶんもうすぐ」
_____とんとん。
まさにそのときに、相談室のドアがノックされた。
「お、来た」
「え…！私まだ、心の準備が」
「入ってー！！」
私の制止も虚しく、一呼吸も空けずに、ドアが開いて。
「はぁ、お前ホンット毎回急すぎ………って、え？
…は、葉月さん…？」
「………あ、」
私は返事もできないまま、目の前に現れた彼を見つめる。
この人は、学校で1番の人気者、
先生とも仲良しで、
有名な軽音部の、ボーカルの。
(…………天宮翔太、さん)
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あきおと(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます…！繋がりました！ちょっとだけ天宮くんにも、夢主の毎日に貢献してもらおうかなと思います！(笑)どっちも読んでくださって嬉しいです、更新頑張ります（＾Ｏ＾） (2017年8月15日 20時) (
レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 繋がったああああああ！やった！どっちも読んでる勢としては嬉しい限りです！とても！いつも歌詞さんのかっこよさにときめいてます（笑）更新頑張ってください！ (2017年8月14日 20時) (レス) id: df5db280b2 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - 黒。さん» ありがとうございます…！もうどこまでも夢主を甘やかしていくスタイルなので！！(笑)わたしもこんな先生に出会いたかったです…笑 (2017年8月1日 22時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
黒。 - すごく引き込まれる作品ですね！歌詞さん優しすぎて、夢主ちゃんが羨ましいです…！こんな先生と関係を持ちたいです！(恋愛でもなんでもw) (2017年8月1日 22時) (レス) id: 20fadc7ccf (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - お兄ちゃん大好きさん» お兄ちゃん大好きさんありがとうございます！か、神だなんてそんなことはないですけど、(笑)でもとっても嬉しいです！！よかったらこれからもお願いします(*´-`)更新遅いですが是非！ (2017年7月5日 2時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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