23＊自己紹介 ページ27
「おはよう！っはは、みんな、緊張してるね？」
爽やかに挨拶する伊東先生。
あまり知らなかった、先生のクラスでの姿。
ちょっと嬉しくて見ていると、
「自己紹介からするから、大丈夫だよ！」
____その言葉に、
ああ忘れてたどうしよう、って我に帰った。
1番の天宮翔太くんと楽しげに話す伊東先生を見て、
なんで二人とも人前でそんなに喋れるの…！なんて思うけど、
自己紹介から逃げるわけには行かない。
慌てながら、とりあえず名前と元のクラスを言えれば、なんて考えていると、
あっという間に私の番になった。
「じゃあ、次。20番さん」
「………っ、」
はい、の声すらも出なくて、
とりあえずマスクを取って、がたんっ、と椅子から立ち上がる。
何か、何か言わなきゃ、
挨拶しなきゃ、喋らなきゃいけないのに、
____頭が真っ白になって、何も出てこない。
長い沈黙に、次第に私をチラチラと見る人が増えて、
ざわつき始める教室。
(どうしよう、ごめんなさい、)
そんな言葉が頭を埋め尽くして、さらに何も言えなくなってしまう。
…そのとき、
教卓から先生の声がした。
「"葉月さん"、大丈夫？
いや、今朝から顔色悪くて心配だったんだ。体調よくないでしょ？
話せそうなら名前だけ言って、無理しないで早退していいよ」
すると、私に好奇の目を向けていた教室が、ちょっと優しい空気になった。
「あれ、体調悪かったん？」「大丈夫？」「無理しないで座りなよ！」
…数人から、私への心配や気遣いの言葉。
___先生が、ハードルを下げてくれた。
それが分かって、前を向くと先生と目が合って、
「………葉月、A、です、」
やっと、声が出せた。
「うん、ありがとう。そのまま保健室行っていいよ、お大事にね」
「……は、はい、」
名前を言うだけで限界で、そろそろ息が出来なくなりそうだったから助かった。
きっと、先生は全部分かってた。
…感謝を込めて軽くお辞儀をして、
みんなの心配の声を背に、少し急いで教室を出る。
____とりあえず、保健室。
歩きながら吐き気がして倒れそうになったけど、
なんとか辿り着いて。
「りぶ、先生、…っ、」
「あ、Aさん……
っ、Aさん？！大丈夫？！」
…りぶ先生の顔を見たとたん、
安心したのか、意識がふっと途切れてしまった。
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あきおと(プロフ) - 刹那さん» ありがとうございます…！繋がりました！ちょっとだけ天宮くんにも、夢主の毎日に貢献してもらおうかなと思います！(笑)どっちも読んでくださって嬉しいです、更新頑張ります（＾Ｏ＾） (2017年8月15日 20時) (
レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
刹那(プロフ) - 繋がったああああああ！やった！どっちも読んでる勢としては嬉しい限りです！とても！いつも歌詞さんのかっこよさにときめいてます（笑）更新頑張ってください！ (2017年8月14日 20時) (レス) id: df5db280b2 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - 黒。さん» ありがとうございます…！もうどこまでも夢主を甘やかしていくスタイルなので！！(笑)わたしもこんな先生に出会いたかったです…笑 (2017年8月1日 22時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
黒。 - すごく引き込まれる作品ですね！歌詞さん優しすぎて、夢主ちゃんが羨ましいです…！こんな先生と関係を持ちたいです！(恋愛でもなんでもw) (2017年8月1日 22時) (レス) id: 20fadc7ccf (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - お兄ちゃん大好きさん» お兄ちゃん大好きさんありがとうございます！か、神だなんてそんなことはないですけど、(笑)でもとっても嬉しいです！！よかったらこれからもお願いします(*´-`)更新遅いですが是非！ (2017年7月5日 2時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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