41＊秘密。 ページ43
翌日の朝のこと。
「失礼しましたー」
職員室にプリントを提出しに行ったあと、ガラガラとドアを開けて廊下へ出る。
すると、ちょっと遠くの壁に天宮くんが寄りかかっているのが見えて、
どきり、心臓が音を立てた。
彼は私に気付くと、引きつった笑顔を浮かべてこちらへ歩いてきた。
「…おはよ、」
「あ、…お、おはよう、」
どうしよう、まともに顔、見られない。
天宮くんも昨日のことを気にしているのか、そわそわして目線が揺れる。
沈黙に耐えられなくなった私は、慌てて何か言おうと口を開いた。
「あ、天宮くんも、先生に何か…」
「いや、Aに」
「え？」
思わず聞き返すと、彼は髪を触りながら、落ち着かなげに喋る。
「だ、だから、Aに用事！
あの、…今日の放課後…ちょっと、行きたいとこあって、…付き合ってくんない？」
「あ、えっと、大丈夫だけど…どこに」
「秘密。
…予定空いてんなら、放課後、下駄箱の前で待ってて」
それだけ言うと、天宮くんは私の返事を聞く前に、逃げるようにしてその場を去った。
…秘密、って。
「なんだろ、」
すごく気になる。
いいことなのか、悪いことなのか。
なんだか分からないし微妙な気分だ。
だけど、
なによりも安心したこと。
天宮くん、怒ってなかった。
気まずいはずなのに、私に話しかけてくれた。
とりあえず話が出来たことだけでも、よかったと思った。
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イリカ(プロフ) - わ！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！！ (2018年6月3日 15時) (
レス) id: 795815d954 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» そんなことないですよー！今はまだちょっと言えないんですが、本編の終わった直後にそのアイディアがちょうど入れられそうな番外編の構想があるので、楽しみにしていただけたらと思います…！多分月に憧れての方に入るので…！ (2018年6月3日 6時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
イリカ(プロフ) - いえいえ、無理なお願いをしてしまい、本当に申し訳ないです。すみません！これからも楽しく拝読させていただきます！！ (2018年6月2日 23時) (レス) id: 795815d954 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» 本編に入れることは叶わなそうなので、それは申し訳ないです！> < (2018年6月2日 14時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» ありがとうございます…！リクエストすっっっごく嬉しいです！！実はお話の展開が最後まで固まってしまったところなので、最終回の後に更新する番外編で、そのアイディアでお話書かせてもらってもいいでしょうか…？！私もぜひぜひ書かせてほしいです、、！ (2018年6月2日 14時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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