17＊不意に ページ18
「……ごめんね、ありがと」
私の部屋に、天月くんの静かに言う声だけ、そっと響いた。
両親は気を遣ってくれたのか、私たちに、部屋へ行ってゆっくりしてきなさい、と言ってくれた。
部屋の隅っこに体育座りでしばらく下を向いていた天月くんは、目線を下げたままだったけれど。
「私こそ、何も知らないのに勝手に呼んだりして………ごめん、」
「いやいやいやっ！Aちゃんは、全然、悪くない！俺が子供なだけ、………親にさえ迷惑かけてんのに、人様の家で泣くなんて、さ」
けど、もう大丈夫だから！
明るくて、でも切なそうなその声色に、
不意に起こる感情。
それは本当によく分からないけど、
「……………Aちゃ…………？！」
私は天月くんのそばに寄って、彼を思いっきり抱きしめていた。
ねえ、天月くん、
「…我儘も少しは……、言って………」
「……っ、」
「……泣いてよ、辛いなら辛いって、さっきみたいに言ってよ……そんな、無理してる顔なんか、………やだよ………！」
しばらくすると嗚咽が控えめに聞こえてきた。
天月くん、また自分ダサいって思ってるかな。
女の子の腕の中で、泣くなんて嫌だったかもしれない。
でも、今にも壊れてしまいそうな彼は、
ごめんなさい、……ごめんなさい。
そう言いながら、食卓とはまた違って静かそうに、泣いていた。
ほんの少し、隠れていた方の天宮くんが見えた気がして、
ほんの少し、気になってしまった。
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イリカ(プロフ) - わ！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！！ (2018年6月3日 15時) (
レス) id: 795815d954 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» そんなことないですよー！今はまだちょっと言えないんですが、本編の終わった直後にそのアイディアがちょうど入れられそうな番外編の構想があるので、楽しみにしていただけたらと思います…！多分月に憧れての方に入るので…！ (2018年6月3日 6時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
イリカ(プロフ) - いえいえ、無理なお願いをしてしまい、本当に申し訳ないです。すみません！これからも楽しく拝読させていただきます！！ (2018年6月2日 23時) (レス) id: 795815d954 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» 本編に入れることは叶わなそうなので、それは申し訳ないです！> < (2018年6月2日 14時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» ありがとうございます…！リクエストすっっっごく嬉しいです！！実はお話の展開が最後まで固まってしまったところなので、最終回の後に更新する番外編で、そのアイディアでお話書かせてもらってもいいでしょうか…？！私もぜひぜひ書かせてほしいです、、！ (2018年6月2日 14時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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