16＊あたたかい ページ17
ご飯の席でも明るく、軽快に会話は弾んでいく。
「そう、あの天月くんねぇ！本当にAはいつも"天月くん"のバンドの配布してたCDばかり聴いて、有名な歌手の曲なんて全然聴かなかったんだから！」
「ちょっとお母さんやめて恥ずかしい！」
「ほら、2人とも、翔太くんがだいぶ困ってるぞ」
「へ？！あぁ、……いや〜、……」
唐突に呼ばれた俺は曖昧に返事をする。
お父さんは俺の返事なんかお構いなしに言葉を続けていった。
「翔太くん、せっかく来たんだから沢山食べていきなさい！Aと仲良くしてやってな！」
ああ、
「そうよ、ほらAも、早く素直になって天宮くんと付き合っちゃいなさいよ？こんなイケメンすぐに取られちゃうわよ〜」
どうして、
「お母さん、だからほんとにいいってば！！そーゆーのは！！」
Aちゃんも、お父さんも、お母さんも。
そんな風にきらきらと、
「あーもう、ごめんね！うちの両親こんなだけどよろしく………
……………天月くん？」
「っ…………ごめ、」
俺は、
気がついたら
涙が止まらなくなっていた。
「天月くん？…どうしたの？！具合悪いの？！」
「……ちが、………ごめん、」
あんまりにも、きらきらしていて。
いつも独りの夜とは、あまりにも違いすぎて。
幼い頃から忙しく働く両親の負担にはなりたくないと、一生懸命やってきた。
両親は俺にしきりに謝るものだから、いつの間にか俺は、我慢できるよ、大丈夫だよ、と親を安心させるのが当たり前になった。
分かってる。
迷惑は、かけられない。
でもこの家は、本当に、
温かすぎて。
…耐えられなかった。
「すいませ、……はは、だっさいですね、俺」
ごめんなさい。
もう一度、そっと謝る。
そのまま声を上げて、子供みたいに泣きじゃくった。
本当、だっさい。
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イリカ(プロフ) - わ！楽しみにしてます！これからも頑張ってください！！ (2018年6月3日 15時) (
レス) id: 795815d954 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» そんなことないですよー！今はまだちょっと言えないんですが、本編の終わった直後にそのアイディアがちょうど入れられそうな番外編の構想があるので、楽しみにしていただけたらと思います…！多分月に憧れての方に入るので…！ (2018年6月3日 6時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
イリカ(プロフ) - いえいえ、無理なお願いをしてしまい、本当に申し訳ないです。すみません！これからも楽しく拝読させていただきます！！ (2018年6月2日 23時) (レス) id: 795815d954 (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» 本編に入れることは叶わなそうなので、それは申し訳ないです！> < (2018年6月2日 14時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
あきおと(プロフ) - イリカさん» ありがとうございます…！リクエストすっっっごく嬉しいです！！実はお話の展開が最後まで固まってしまったところなので、最終回の後に更新する番外編で、そのアイディアでお話書かせてもらってもいいでしょうか…？！私もぜひぜひ書かせてほしいです、、！ (2018年6月2日 14時) (レス) id: 591088b3ea (このIDを非表示/違反報告)
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