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セレウス菌はまたもわざとわしく
赤血球達の目の前に現れると
恐怖心をわざわざ煽り逃げて行く
1146、A「『この野郎!!』」
と…下に降りたのは良いが…
1146「ちょっと、通してくれ!」
『すみません!道をあけて下さい!』
赤血球達が多く
その上、逆方向なので上手く走れない
「うわっだから押すなよ!」
「ワアア!!白血球とγδT細胞だ!!」
『雑菌を追ってるの!』
1146「退いてくれ!」
「菌!?うそどこだよ!?」
「暗くて見えない!」
「暑いよ!暗いよ!何だよコレぇ!!」
そんな藻掻いている
Aや赤血球、白血球達を
セレウス菌は高みの見物の如く嘲け笑う
1146「ハアッハアッ…ハァ……ぐっ…!」
『シロ…ッ……駄目だよ!少し休んで…!』
白血球はまたも先程と同様めまいと
今度は立ちくらみが訪れる
顔は暑さで真っ赤だった
Aもこの密度の中、重い武器を持ち走り
更に周りにも細心の注意を払わなきゃいけない
そんな状況で今にも倒れそうなのをグッと堪える
赤血球達は暑さと苦しさと恐怖で
今にも崩れそうだった
___
セレウス菌「追って来ない?」
1146「ハアッ…ハア…ッハァ…!」
『しっかり…ッ…
だから無理するなって…言ったの…』
1146「す…すまない…」
Aが白血球を支え、歩いて来る
心配をかけない様に強がってるが
Aもかなり無理をしている様子だった
「うわー!!菌だ!!あそこ!!」
「きゃー!!/うわー!!」
「何やってんのあの白血球とγδT細胞!」
細菌に気付いた赤血球達は逃げる
1146「ハァ…ハアッ、ハァ!」
『ッ…!!』
白血球はもう暑さで素早い動きも出来なく
目眩も襲い、顔も火照り
衣服からは湯気が出ていた
Aも同様
白血球を抱え支えるのがやっとの状態だった
無理もない、更にもう一つ
重い鉄球の武器を持ち
誰よりも走り回っていたのだから
二人はこの暑い中血球密度の高い場所を
何とか移動し
水分補給もままならない状態で応戦する
と…
「ああーー!!暑い!!」
ドンッ
『!?っ…』
1146「っぅ…!?うわ!!…ぁあ…」
「もう暗くて良く見えない!!」
二人は避け切れる事が出来ず
台車で思い切りぶつけられ遂に倒れ込む
セレウス菌「ワーッハッハッハ!」
1146、A「『ッ…!……く…っ』」
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寒色ポンチ(プロフ) - リリアさん» はぁい!ありがとうございます(*´艸`*) (2018年10月11日 9時) (レス) id: 9390c81b2f (このIDを非表示/違反報告)
リリア - すごく面白いです!これからも頑張ってくださいね! (2018年10月11日 0時) (レス) id: 52279d3d22 (このIDを非表示/違反報告)
満月 - 寒色ポンチさん» 成る程!いえいえ、私の理解力不足ですよ!すみません…一期終わっちゃいましたね…第2期来〜い! (2018年10月5日 22時) (レス) id: 62008578a5 (このIDを非表示/違反報告)
寒色ポンチ(プロフ) - 満月さん» ありがとうございました。最後の男女は一応夢主ちゃんのお義父さんとお義母さんの設定でした!文才無いせいでわかりにくかったですよね…すみません(;>_<;) (2018年10月4日 6時) (レス) id: 9390c81b2f (このIDを非表示/違反報告)
満月 - とっても面白かったです!あの、最後の男女って、誰ですか…? (2018年10月3日 22時) (レス) id: 62008578a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寒色ポンチ | 作成日時:2018年9月15日 16時