【はたらく細胞】自然免疫と獲得免疫のあの子

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｢ハッハッハッ刃物の様な棘に囲まれて動けまい…いや…女の方はもう既に動けないか アッハハハ！｣


細菌はそう勝利を確信していたが…



ﾎﾞｷｯ



1146が細菌の腕を折る


1146｢死ねエエエ！！！｣



ｻﾞｼｭｳｳｳ!!!



｢ぐわアアア…！！馬鹿なアアア！｣



この場にいる細菌全てを倒し終わるとナイフを拾いAに寄り添う様しゃがみ込む



1146｢A！大丈夫か！？｣


『ッ…ハア…大…丈夫ｺﾞﾎｯｹﾞﾎｯ』


細菌駆除の為と云えどもAばかりに無理させた事、

ましてや自分を守る為にボロボロの状態になってしまったAに、罪悪感が芽生える


1146｢…すまない……｣




するとそこへ焦った口調で通話が入って来る


2001｢聞こえるか！？｣


1146｢ああ…、どうした｣


2001｢向こうで2048番達が苦戦中らしい！すぐに向ってくれ！！

俺達もここの細菌を倒したら行く！｣



4989｢何か変だぞ…！｣


細菌を片付け終わると4989も1146に通話を入れる


4989｢細菌達が捨て身で襲って来る…！

お前達も気を付けろよ！｣



1146｢了解｣


そのまま通話を切る




1146｢……｣


Aを置いて行く訳にもいかず、1146は悩んでいた

しかし…



『良い…よ…行き…なよ…』


1146｢！｣


『仲間達が…苦戦中なんでしょ…だったら…早く行かなくちゃ…』


一つ、一つ、言葉を何とか紡ぐ


1146｢だが…Aは…｣


『大丈夫…だから…私は血小板達を呼んで来る…

だから…シロは……


早く仲間の所へ…！！』


必死の訴えだった


1146｢ッ………！！

わかった…細菌を…一匹残らず駆除する…

だからそれまでは…

死ぬなよ！A！｣


そう言うと1146は覚悟を決め、走って行った





『シロも…死ぬんじゃないよ…』


遠のいて行く1146の後ろ姿でﾎﾞｿｯと呟く




『ハアアア…本当………



…じゃ、私もそろそろ行きますか！

死ぬなよ…か…


死ぬ訳…ないでしょ…私は…生粋の…


殺し屋なんだから！！』



また、体力も回復して来たAも立ち上がり走って行く






1146、A｢『(待ってろよ…！A！！／待っててね…！シロ！！)』｣









＿＿＿＿









＿＿









＿＿＿＿









.









すり傷の穴から細菌が次から次へと入って来る



｢うわあ！来るなアア！！｣



白血球達が交戦しているが


体力を酷使しており、限界もそろそろの状態だった

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