TOKAI CAT

（８） ページ9

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次の日、俺ととしみつとA、3人で洋服やら日用品やら買い揃えに出かけた。ちなみにてつやたちは家具を見に行っている。


「わあ〜きもちい〜」
「元猫だから足はえよ…」


Aはというと、人間として外の世界に出るのは初めてらしく、そこら辺を走り回っている。そんなAを追いかけるのはとしみつ。


「としくんおそいねぇ」
「うるせえガキだ」
「子ども相手に大人気ないよ、としみつ」


迷子になるよと手を差し伸べると、きちんと言うことを聞いて、手を握ってくる。


「こっちのおててはとしくん！」
「うおっびっくりした」


あまり表には出していないけど、としみつも同じことを思っているだろう。まさか男しかいない集団にこんな天使みたいな子がやってくるなんて。


「ぴんく！」


またAが走り出したと思えば、向かった先は子ども服のお店。今の子どもはこういうのを着ているのか…


「好きなの選んでいいよ」
「んー」


お店を見て回って考え込んだあと、


「りょうくんたちえらんで？」


と言われ、子ども服ましてや女の子の。どんなのがいいのかよく分からず、俺たちで似合いそうなものを選んだ。


「かわい〜！」


Aは喜んでくれたようで。


「りょうくん、としくんありがとう！」
「いいよ」
「どういたしまして」


Aの願いならいくらでも聞いちゃいそうだなと心配になった。


「俺、この子の頼みならなんでも買いそう」


としみつも同じことを思っていた。


「分かる」


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