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「てつやー」
「てっちゃん、どこぉ」
としみつの声とAの声が玄関の方からしてきた。俺と虫さんは家具を買い揃えていて、りょうたちよりも先に帰ってきていた。
「ん?ここおるよ」
「てっちゃ、!!」
俺の事を見るなりキラキラとした笑顔で飛び込んでくるA。
「起きた瞬間、てっちゃんは?って」
「え、まじで?」
「ちゃんと懐かれてるね」
膝の上にAを乗せ、欲しいもん買えた?と聞くと、お店であったことを話してくれた。りょうくんが、とか、としくんと、とか。でも、最後にはてっちゃんがいちばんすき!なんて言うもんだから、無意識に口元が緩むのが自分でも分かる。
「やばい、可愛いすぎるんだけど」
「普通にキモい」
「なんでよ」
「A大丈夫?」
りょうがやってきても、俺のところから離れない。これは完全に勝った。(?)
「凄かったんだからね、てっちゃんてっちゃんずっと言ってて」
「流石俺の娘」
そう言い頭を撫でると、えへへと笑うA。出会って3日目とは思えないほど、俺にも他のメンバーにも懐いてくれていて、Aも凄く楽しそうだ。
「てつやたちは何買ったの?」
「店員さんに見せてもらったカタログのまんま買ってきた」
「僕は考えなって言ったんだけどね」
「いいやん、ずっとおるんだし、なっ」
「うんっ!」
Aの部屋になるであろう部屋に連れていくと、こんなかわいいおへやいいの?と聞いてくる。
「ここはAの部屋だから、好きに使っていいんだよ」
「……おっきくなったら、おかえしする!」
「反抗期来たらどうなるんだろうね」
「反抗期などこん!!」
「いやぁ、分かんないよ?」
Aに「てっちゃんうざいあっち行って」なんて言われたら…この純粋無垢のまま育って欲しいと願うばかりだ。
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ニコニコ(プロフ) - 優さん» コメントありがとうございます!!そんなことを言っていただけて、作ってよかったなと思います、、。ありがとうございます!! (2018年11月28日 20時) (レス) id: faf3773d25 (このIDを非表示/違反報告)
ニコニコ(プロフ) - アリスさん» お返事が遅くなってしまいすみません…!リクエストありがとうございます!!お時間頂くのですが、気長に待っていただけるとありがたいです。。申し訳ありません(;_;) (2018年11月28日 20時) (レス) id: faf3773d25 (このIDを非表示/違反報告)
優 - めちゃくちゃ好みの作品です!更新頑張って下さい!応援してます! (2018年11月28日 17時) (レス) id: b364b26750 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - リクエストいいですか、夢主がてつやと同じ年になるというお話とゆうかいされて助けにいくというお話をお願いします (2018年11月4日 11時) (レス) id: cb597fc79d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紗弥 | 作成日時:2018年10月8日 21時