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今まで、私たち4人以外に

昼休みにこの教室に入ってくる人がいなかったからか

みんなびっくりしてるみたいで暫く沈黙が続く

紗奈「びっくりしたー！」

桃「今までこんなこと無かったもんね～」

千夏「Aが歌ってるのに集中してたから全然気づかなかった」

桃「桃も～

誰も気付いてなかったよね～」

紗奈「もしかして樹って存在感ない？？」

『田中くんが存在感なかったら私なんて存在すらしてないよ』

千夏「あはは

それは無いって(笑)」

『いやあるよ』

千夏「ないね～

てかさ、今日のA

なんか樹に対してぎこちないよね

昨日まで普通だったのに

なんかあった？」

普通に話せてたと思ったんだけど

千夏にはお見通しみたい

紗奈「あ～あれじゃない？1時間目の」

『うん

田中くん怖かった…

もう何があっても寝てる田中くんには話しかけない』

桃「Aちゃん不憫だなあって思いながら見てた～」

千夏「あの時の先生の圧も凄かったよ」

ただ見てただけの3人はまるで他人事のように言う

まあ他人事ではあるけど

『ほんとに怖かったんだからね！？

起きたら殺されると思ったもん』

紗奈「さすがにそこまでしないって(笑)」

千夏「まああいつ寝起き機嫌悪いからね(笑)」

紗奈「どうせ覚えてないんじゃない？」

そう言われてもやっぱり、あの時の田中くんは怖かった

ていうか、覚えてないんかい

こんなに怖がってる私がおかしいみたいじゃん