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次の日

いつも通りの時間に学校に着いて

自分の席に座る

いつも、早めに学校に着く電車に乗ってくるから

教室には数人しかいない

そういえば、隣誰なんだろ？

昨日は他の席なんて気にせず帰っちゃったから

自分と千夏の席しか知らない

まあ、みんな来ればわかるか

なんて、呑気にスマホを見てると、

前の席に去年から同じクラスのさっちゃんこと紗奈ちゃんが荷物を置いた

紗奈「Aおはよ」

『あ、さっちゃんおはよー！

前の席だったんだね』

紗奈「そうだよ

声掛けようと思ったらもう帰ってたんだもん(笑)」

『ごめん(笑)

昨日バイト5時からだったからすぐ帰っちゃったの』

紗奈「ほんとバイト好きだねえ」

さっちゃんと話してると

続々と人が教室に来る

千夏「2人ともおはよ～」

紗奈「おはよ～」

『おはよう千夏』

まだ眠そうな千夏も来た

桃「Aちゃんとさっちゃん前後なの？

ずるい！」

と言いながら桃ちゃんもやってきて

千夏「桃だって窓側の1番後ろじゃん

私なんて天皇席だよ？」

紗奈「あはは

ドセンじゃん

ライブだったら最高だね」

千夏「いや教室はライブハウスじゃないから」

桃「桃、ちーちゃんの後ろでいいから近くの席がよかったなあ」

『千夏には悪いけど、天皇席の近くになるくらいならここでいいや』

千夏「A辛辣…」

この4人はよく一緒にいるメンバー

元々、私と千夏、さっちゃんと桃ちゃんが仲良くて

千夏とさっちゃんが仲良くなって

そこから4人で一緒にいるようになった

そんな3人と喋っているとあっという間に朝のSHRの時間

『ほら、もうSHRはじまるよ

天皇席に帰りな』

千夏「はいはい～」

千夏と桃ちゃんが席に着いたタイミングでチャイムが鳴る

あれ？まだ隣来てない…

チャイムが鳴り終わろうとした時

バタバタと教室に駆け込んできたのは

．

田中くん

さっき起きました、みたいな

ボサボサの頭に

ボタンを掛け違えたワイシャツ

樹「やべー！セーフ！」

担任「お前なあ…

時間はセーフだけど廊下走ったからアウトだな」

樹「なんで！？

いいじゃん許してよ～」

担任「…今回だけな」

樹「ありがと！

阿部ちゃんらびゅ～～～～♡」

なんてやり取りをしながら私の隣の席に座った

．

待って？隣の席、田中くんなの？？