好き (ページ32)

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赤｢ｺﾞﾎｯｺﾞﾎ｣

自分のせきで目が覚めた

ｺﾝｺﾝ

ｶﾞﾁｬ

青｢すばるん ?｣

赤｢安 !?｣

なんで安がおんのや、
あ…Aが玄関開けたんや

青｢料理作ったで｣

赤｢おおきにな、安｣

青｢おん、ええよ｣

机の上に置けば
ﾍﾞｯﾄﾞで寝込んでいる俺に安は食べさせようとしてくれた

赤｢ええよ、自分で食うから｣

青｢自分じゃ食べずらいやろ？｣

赤｢いや、せやけど｣

青｢ええから、今だけでも甘えてや｣

赤｢…お、おん｣

そう言えば俺の口元にご飯持って行って
そっと口開けば食べさせてくれた

なんでそんなｲｹﾒﾝなところ出してくんねん
…阿保ｯ

そんな優しくされたら、甘えてって言われたら
…もっともっと、安の事好きになってまうやんか

それとも、なってええの？
これ以上安田章大の沼に俺は抜け出さなくてもええのか？

青｢なぁ、しぶやん｣

赤｢ん？｣

青｢…ｯ、いや、なんでもない｣

赤｢んえ、なんやねん笑｣

青｢いや、なんか言いたかったんやけどさ、やっぱええわ｣

赤｢なんや、気になるやんか｣

青｢言わへんよ笑｣

赤｢ふ～んｯ｣

わざとらしく言えば
焦ったように苦笑い浮かべる安

かわええけど、ちょっと期待したやんけ
また、俺に " 好き"って言うてくれるんやないかなって

まだ俺から言うてへんから、返事しよかな…

そんな事考えてる間に俺はいつの間にか食べ終えていた
食べ終わった食器を片付けに寝室を出た安を追いかけるように俺は風呂に入った

風呂から上がったら、返事言おうかな

ｼｬﾜｰ浴びながら心の中で何度もｼｭﾐﾚｰｼｮﾝして風呂から出ればﾘﾋﾞﾝｸﾞで安が待っていてくれた