肉食系男子 br⇔sh ページ2
シャークんside
※こんぺーとさんリクエスト
リクエストありがとうございます！
俺とbroooockは恋人である。
高校生2年生の夏に付き合ってから早4年。
昨日は俺の20歳の誕生日だった。
付き合ってから初めてデートをするまでに1ヶ月。
初めて手を繋ぐのにそこから3ヶ月。
キスをするのに1年と半分。
中々にピュアな恋愛をしていたと思う。
もっと先に進みたいという気持ちがないでもなかったが、初めてを繰り返す度に、彼が心底幸せそうに微笑むものだから、なんだかそれだけで満足してしまって。
今日この日まで、大してこの先を願ったことは無かったし。それになにより...
...此奴は、所謂’’草食系’’ってやつなんだろうな、なんて思っていた。
4年も一緒にいて、ずっとそんな勘違いをしていたなんて笑える話だ。
何故か？簡単な話。
｢ぃっ......ってぇ...｣
昨日、身をもってそんなんじゃないと知ったからである。
｢おはようシャークん。身体大丈夫？｣
｢大丈夫じゃない...｣
｢んふふ、無理させちゃった？ごめんね、かわいかったもんだから。｣
｢うるせぇ...｣
あぁほら、またそうやって笑う。
その顔に弱いって分かってるのかいないのか。まぁどうせ知ってるんだろうけど。
お前はそういう奴だから。
それを分かっていながら許してしまう俺も、大概なのかもしれないが。
｢昨日はあんなに素直だったのにね。｣
｢やめろってぇ...｣
｢ふふ、｣
瑠璃色の瞳をとろんと蕩けさせながら幸せをありありと映すものだから、言いたい言葉はどこかへ霧散していく。
｢かわいかったなぁ...｣
｢るさい。｣
｢ほんとのことだよ？｣
｢うﾞぅぅ...｣
｢ふふ、かわい〜｣
昨晩の感覚がまだ残ってる。
掴まれた腕に。吸いつかれた首筋に。
情事の名残が残る身体は、まだ熱を持っているようで。
じくじくと、心の根っこが愛を訴える。
｢なんか、さぁ...｣
｢ん？｣
別にいつかはすると思っていたけれど、あんなに激しいとは思わなかった。
此奴のことだから散々慈しむような優し〜いものが待ってると思ってたのに、予想とは裏腹に獣のような夜が待っていて。
不満だった訳じゃないけど...なんかこう...予想外？だったというか。なんというか。
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作者名：ローゼ | 作成日時：2020年8月8日 18時
