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慰めてあげるよ kr⇔sm ページ40

きりやんside

※Yuriさんリクエスト
リクエストありがとうございます!


やけに静まりかえった室内。
珍しく6人全員が揃っているというのに、誰も喋らない。
何故か気まずい雰囲気になっているのは、俺の恋人__スマイルが原因である。

「大事な話があるから、全員来てくれ」

そう、唐突にグループチャットに送られた1文。
チャットで言えばいいのにとは思ったが、そうしないのは本当に大事な話だからなのだろうと、言わずもがな理解した。
そしてそれは他の奴らも同じなようで、みんな何となく緊張しながら、スマイルが話すのを待っていた。

sm「悪いな、急に来てもらって。」
sh「別にいいけど...大事な話って何?」
kn「会って話したいってことは、よっぽど大事なんだろ?」
nk「なんかあったの?」

みんながこれから話される内容を考えては頭を捻る。
俺も何を話されるのか、全く検討がついていない。
ただ少し...スマイルの顔が、曇っているような、そんな気がした。

sm「...この前...さ、他のグループの人達に、グループに入らないかって誘われて。」
nk「はぁ!?」
kr「...は?」
sm「俺も驚いた。...最初は、断ったんだよ。でも、話聞いてたらそっちの方が楽しそうでさ。」

俺たちの動揺を他所に、スマイルはすらすらと言葉を並べる。
まるで、元からそう言おうと決めていたみたいに。
話すことを躊躇う素振りもなく、ただロボットのように、感情をできるだけ消したような顔で、すらすらと。
...そのスマイルの顔が、なんだか無理やり感情を押し殺しているようで。
まるで...泣くことを、我慢しているようで。
いつも通りのはずの声色も、どこか苦しんでいるように感じてしまった。

sm「だからさ。抜けるわ、ワイテルズ。」
br「ぇ、ちょ、何言ってんの。」
nk「そうだよ!そんな、いきなり...!」
sm「悪いな。...今まで、楽しかったよ。」

まるで、今生の別れかのようにそう口にしたスマイルは、やがてスっと立ち上がり。
「話は終わり」と言って、どこかに行こうとした。
離れていく彼の手を、思いっきり掴んで此方に引き寄せる。

...なぁ、気づかないとでも思ってた?

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作者名:ローゼ | 作成日時:2019年9月23日 15時

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