白尾さん達の恋模様5【BL】 (ページ37)

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ずっとずっと、あなたの傍に br⇔sh ページ37

シャークんside

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ♪

インターホンの音が響く。
扉の前に立って待ってみても、中々開く気配がない。
もう1度インターホンを鳴らすと、中からとたとたと音が聞こえた。

｢ん～...眠いんだけど～...｣
｢一緒に行こうって言ったのはbroooockだろ。なかむ達はもう着いてるってさ。...早く行こ。｣
｢ん......ぎゅぅ～｣

眠そうなbroooockの袖を引きつつ神社に向かおうとすると、後ろから抱きしめられた。
頭の上にbroooockの顎が乗っていて、嫌でも身長差を感じさせられる。
...くそ、この高身長が。

｢...歩きにくいんだけど。｣
｢シャークん温かいからさぁ...もうちょっとこのままでお願い。｣
｢...神社着く前には離せよ。｣
｢分かった分かった。｣

後ろからbroooockに抱きしめられつつ、神社に向かって歩みを進める。
時折冷たい風が頬を撫でて、ふるりと身体が震えた。

nk｢＿＿あ、来た！遅いよ2人とも！もうかなり並んでるんだけど！！｣
br｢んふふ～ごめんね～｣
kr｢どうせbroooockが寝坊でもしたんだろ。...おいスマイル！寝るな！！｣
sh｢年明けまであとどんくらい？｣
kn｢あと10分くらいかな。｣
sh｢そっか。間に合って良かった。｣

わらわらと人の集まる神社。
なかむの言う通り、既に沢山の人が並んでいて、願い事をするまでにはそれなりに時間がかかりそうだ。
神社につく頃にはbroooockは俺から離れていて、眠そうだった姿もすっかりいつも通りだ。
...あの姿を見れたのが俺だけだということに、実は少しだけ、優越感を感じていたり。
まぁ、絶対に口には出してやらないけれど。

kr｢とりあえず並ぶか。｣
sm｢ん...わかった。｣

kn｢なかむ、逸れんなよ～｣
nk｢子供扱いすんな！｣

br｢...僕達も並ぼっか。｣
sh｢ん。｣

各々が恋人と一緒に列に並ぶ。
ほぅ、と息を吐けば、白く色づいた息が星空に消えていった。
その様をぼんやりと眺めていると、手に何かが触れる。

sh｢っ、broooock...！｣
br｢まぁまぁ、いいじゃん。みんなだって繋いでるんだしさ。｣

ぎゅ、と俺の手を握る右手に力が入る。
broooockの言葉になかむ達を見れば、本当に手を繋いでいた。
...まぁ、俺たちだけじゃないなら、いいか。
そう思って何も言わずに俺も手を握り返す。
そうすれば、隣から｢ふふ｣と嬉しそうな笑い声が聞こえた。