白尾さん達の恋模様5【BL】 (ページ19)

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悲しみと、苦しみと、痛みと、辛さがぐちゃぐちゃに入り交じった脳内では、もう正常な判断なんて下せなくて。
頭の中はただ、悲しい、痛い、辛い、苦しいなんて事ばかりで。
ごめんなさい、なんて心の中で謝っている理由も分からなかった。

｢だって......好きだったんだよ...っ、ほんとに、好きで...！｣

誰に言うわけでも無く心の内を叫んでは、カラカラに乾いた喉が少し痛む。
分かってた。分かってたよ。
叶わないことくらい分かってたんだ。
きっと、心のどっかではちゃんと分かってた。
でも、恋人にはなれなくても、友達では居れると思ってた。
失恋したら邪な気持ちなんて全部捨てて、普通の友達として接せるって。

｢でももう......もう、無理じゃんか...っ、｣

あんな目で見られたら。
あんな風に言われたら。
もう友達になんてなれないじゃないか。
せめて友達で居られるなら、きっと幸せになれたのに。
君の近くに居られるだけで、きっと。

｢もうずっと...間違えばっか...っ｣

やっぱり幸せの方程式は間違いだらけだ。
組み立てた幸せまでの道のりは穴だらけで、渡りきることなんて到底出来なくって。
1度落ちたら、もう上には戻れなくなって。
...もう君の笑顔も、見れなくなるでしょ...？

＿＿ぽたり。

ついに涙が零れる。
口の中が塩っぱくなって、胸がズキズキと音を立てた。
制服の袖はじっとりと濡れて。
いくら拭っても拭いきれない失恋の涙は、降り出した雨と一緒に溶けて行った。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

なかむさんのお相手はメンバーの誰かです。
特に決めてません。

それにしても、日本ってどうしてこうも同性愛に厳しいんでしょうね...。

男同士とか気持ち悪い

女同士とかありえない

みたいな風潮があるじゃないですか。
同性結婚が認められてない国も今じゃそんなに無いって聞いたこともありますし...。

あとは、LGBT...だったかな？
性同一性障害の方とか。
そういうのに詳しい訳じゃないからこの用語が正しいのかは分かりませんが...。
そういう人への差別もあるみたいですし。
もう少しそういうのに寛容になればいいのになぁ...と思って書いたお話です。
まぁ作者は別に同性愛者な訳でも、身の回りに同性愛で悩んでる人がいる訳でもないんですが。
だとしても、偏見は無くすべきだなぁ...とふと考えました。