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ページ48

...もうやだ、きりやん...。
思わず目を瞑った時、

「...手ぇ離せよ。」

大好きな彼の声が聞こえた。


ーきりやんsideー


「はぁぁぁあ......。」

深い深い、ため息を吐く。
幸い誰にも聞かれていなかったようで、こちらを見るやつはいなかった。

大学の先輩に無理やり参加させられた合コン。
んだよ、飲み行くだけじゃ無かったのかよ。
心の中で毒を吐きながら、苛立つ心を誤魔化すようにまた1口酒を煽る。
はぁ...早く帰りたい。

ガタリ、と音を立てて席を立つ。
一緒に参加していた友人が、不思議そうな顔でこちらを見た。

「どうした?」
kr「トイレ。」
「そうか、行ってら。」

とりあえずここから逃げたしだくてそう言った。
席を立って店の中を歩いていると、聞きなれた声が聞こえた気がした。

「っ...あの、やめてくださっ...!」

その嫌がっているような声は、確かにスマイルの声だった。
急いでその声のする方向に行けば、男に腕を掴まれて身体を触られているスマイルの姿。
急いで助けに行こうとした時、スマイルの目から涙が零れ落ちた。

「...手ぇ離せよ。」

思ったよりも低い声が出た。
スマイルの腕を掴む男の手を引き剥がして、スマイルの身体を抱きしめる。
誰の許可得て此奴泣かせてんだよ。
怒りを込めて男を睨むと、男は驚いたような顔をして、直ぐに口を開いた。

「な...なんだよ、お前...!」
kr「誰の許可得て此奴泣かせてんの?」
「は...?」
kr「スマイルは俺のだから。」

そう言って、スマイルを抱きしめたまま男を睨む。
男は怯んだのか、荷物を纏めて店を出ていった。

「っぁ...あの...きり、やん...?」
「ん?」
「その...ありがとう。」
「...どういたしまして。」

少し赤くなった顔を隠すようにそっぽを向いたスマイル。
...可愛いやつ。
その顔をこちらに向けさせて、涙で濡れた頬を拭う。
そのまま吸い寄せられるように口付けを贈れば、彼は顔を赤くして微笑んだ__

____________________

Yuriさん、リクエストありがとうございました!
あーる短編集の方を見たことがある人は、きっとこの終わり方を見たことがあるでしょう。
...ごめんなさい、落ちが見つからなかったんです。
そしてなんか...内容が薄い...???
しつこく言い寄られてる感の無さよ......。
なんかあんまり納得出来ない出来になってしまいました。
本当にすみません(_ _*))

ご期待に添えたかは分かりませんが、楽しんで頂けたら幸いです!!

吾輩は猫である br→sm→←俺のだから kr⇔sm



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作者名:ローゼ | 作成日時:2019年6月22日 7時

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