白尾さん達の恋模様3【BL】 (ページ30)

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broooockside ページ30

broooock⇔スマイル

※暴力組メイン

彼と別れて、別の人の彼氏になった。
新しく付き合ったのは、僕より少し濃い茶髪に、紫色の瞳を持った、ちょっと無愛想な人。
彼よりちょっと背が高いから、高い所の物をいちいち取ってあげなくても良いようになった。
僕と同じくらいの時間帯に起きるから、毎朝乱暴に起こされる事も無くなった。
彼よりも好き嫌いが無いから、いちいち選ぶ必要も無くなった。
...でも、どうしてだろう。
彼との少しの違いを見つける度に、彼が頭の中に思い浮かぶ。
可笑しいなぁ。ちゃんと、スマイルの事好きなのに。

手を繋ぐのも、キスするのも、その先も。
全部、ちゃんと幸せなのに。
ちゃんと、スマイルの事愛してるのに。
それでも、なんでだろうね。
彼とは違うなぁって、考えてしまう。

彼みたいに、いきなり手を繋いでも驚かない。
いきなり繋いでも、嬉しそうに笑うだけで。
彼みたいに、びっくりしない。

彼みたいに、長くキスをしても嫌がらない。
息が苦しくなっても、僕が止めるのを待つだけで。
彼みたいに、僕の胸を叩いて来ない。

彼みたいに、優しいのを求めて来ない。
僕がいくら激しくしても、何も言わなくて。
彼みたいに、蕩けた顔で、「もっと優しくして」って、言ってくれない。

...どうしてだろう。
それがちょっと、不満だったり。

少しくらい、驚いたっていいのに。
そういう顔も、見てみたいのに。

少しくらい、止めさせたっていいのに。
無理して苦しいの我慢しなくてもいいのに。

少しくらい、言ってもいいのに。
「優しくして」って言ってくれた方が、僕はいいのに。
...受け入れてばっかりじゃ、嫌なのに。

スマイルは、彼とは違くて。
自分のやりたい事を僕と一緒にしたがる。
読書が好きで、僕によく勧めてくる。
やっぱりゲームよりも、本が好きみたいで。
休日は、よく本を読んでる。
映画を見る時も、自分の好きなジャンルばかり見る。
...彼は、全然違ったっけ。